ファクターX

讀賣?日経?忘れた・・・写メの日付は2021/1/17です。IPS細胞でノーベル賞の山中教授の投稿記事です。

タイトルは「日本人とファクターX」

世界のコロナ感染者数・死者数を数字で見て日本と世界各国を比較すると日本独特の「ファクターX」(X要素)が見えてくるという主旨です。

まず人口当たりの死者数が欧米の40分の一程度である。

強制力を伴わない緊急事態宣言と強力なロックダウンの政策差にも関わらず、簡潔に言うと「日本はコロナの被害が少ない」状況。

だからと言って日本人のコロナウィルスに対する耐性が欧米人の40倍とは考えにくい。

2面

考えられる日本におけるコロナ禍被害の少なさのファクターX候補は、

*高いマスクの着用率
*国民の高いコンプライアンス意識
*日本人がコロナウィルスに対する遺伝的耐性があるかも?

マスクについては要素として有効と思われる。日本では昭和中期から風邪やインフルエンザ予防として冬場のマスク着用が習慣化されており、それに加えて花粉症の対策として春から初夏にかけてのマスク着用にも慣れていたが、欧米では医療現場以外でマスクの着用習慣が無かった。

コンプライアンス要素は、日本の政治家が他国より強いリーダーシップを発揮しているとは思えないので、国民性として「自粛」という秩序が保たれていると考えられる。

遺伝子的要素は、東洋の国々が概して感染者数や死者数が低水準なので直感的にはファクターXの一つと思われるが、米国のデータでは白人の死亡率はアジア系米国人よりむしろ低いので遺伝子的ファクターは検証出来ていない。


と山中教授は述べています。

ここまで読んで、私が思ったのは中国の統計の信頼性の低さがコロナ禍克服の為の世界的分析検討の障害になっているのでは?と感じました。

今まさにWHO調査団が武漢に入り、発生源等の学術的調査を進めていますが、報道では中国が国を挙げて全面的に公正に調査に協力していると言い難いようです。

発生源であり人口13億人であるにも関わらず、公式統計では中国の感染者数は9万人程度、死者数は4636人。以下は2021/2/6讀賣新聞の表。

ホンマかいな?って思います。その証拠に、ジョンズホプキンス大学の統計グラフでは↓↓↓↓↓

中国は、2020年3月以降、感染者と死者が増加していないという事らしいです。。。。つまり、正しく報告しているのか?疑問だという事です。

世界的疫病にたいしては、国家や人種、民族、宗教の区別なく人類として対処するべきなのに、この姿勢は批判に値します。

では中国人(中華民族)の問題なのか?というとそうでは無いですね。同じ民族の台湾は、きちんと国際機関に感染者数や死者数などを随時報告しており、統計が動いています。

一時は感染封じ込めに成功した台湾ですが、秋の訪れとともに再び感染が拡大している状況が一目で分かります。このグラフと上の中国のグラフの動きを比較すれば、中華民族が国際協調しないのではなく、中華人民共和国の政治体制が世界に非協力的・非協調的であると言えるでしょう。

困ったもんです・・・・・

フィリップ カレッジリング