父、危篤

先日、87歳の父親が意識不明になり救急搬送されました。

一昨年、腰の骨を折ってしまい自力歩行出来なくなったので老人介護施設に入所していたのですが、コロナ禍で母親や私たち、友人との面会が謝絶となり、元気が無くなってきていたので施設付きの医師が色々検査した結果、腎臓機能の低下(中年の頃から腎臓結石を数回の既往歴在り)、心不全の兆候、肺に水が溜まりつつあると典型的な老年性多臓器機能不全の兆候があったのですが、ある朝、看護師さんが声掛けしても全然起きなく、意識不明状態になり救急搬送されました。

実は、その数日前に施設付き医師が私に電話で、

医師「多臓器機能不全の場合、急変する可能性が高い。その場合、どうされますか?」

私「もちろん必要な救命措置を施して下さい。放置して死に至らしめるつもりはありません」

医師「ただ今はコロナ禍で、市内各所の大病院の受け入れが困難な状態です。先月も施設入所者さんで救急搬送があったのですが、5軒たらい回しで半日掛かって受け入れ先が見つかったのですが、救急措置だけでベッドは無いので入院不可と戻された状況があるのです。」

私「それは今の状況下で仕方が無い部分はありますが、いざという時は救急搬送を試みて下さい」

医師「わかりました。では事前に市内のコロナ以外での救急搬送受け入れ先を調査しておきます」

というやり取りがあり、医師が救急車で30分程の日赤病院なら通常救急搬送受け入れ可である事を確認してくれていたのです。

お陰でその日の朝、意識不明状態になった父はたらい回しされる事なく、日赤病院に救急搬送され蘇生する事が出来ました。

コロナ禍でも心臓発作、脳卒中、交通事故が無くなる訳ではありません。ごく普通の救急患者が医療圧迫で必要な救急救命措置を受けられない状況は発展途上国並みの社会機能になります。

ワクチン接種がもうすぐ始まります。治療薬開発も進んでいます。もうすぐ光が見えてくるはずです。もう少しの間、社会秩序を保ち、感染拡大防止を国民全員で心がけましょう。

他人事ではないのです。

いつあなたが救急搬送されるかわからないのです。その時、あなたはどうされたいですか?

フィリップ カレッジリング