ラグビーフットボール。
近年、野球バスケサッカーに次ぐ「観る」球技として人気が高まりつつあります。Philip College Ringも、チャンピオンリング市場の一環として期待のスポーツです。でも、野球・バスケ・アメフトを中心に年間30試合近くを観戦するワタクシですが、ラグビーには今までご縁がありませんでした。
今年2019年秋には、ラグビーワールドカップが日本で初開催されます。そして2020年東京五輪でもラグビー競技(7人制)があります。
これではイカン!
そこでラグビーをお勉強する事にしました。
ブログ読者の皆様も一緒にお勉強して参りましょう。
まずはラグビーの起源から。
別の目的で購入読書した「スポーツ国家アメリカ 民主主義と巨大ビジネスのはざま」という書籍にフットボールの起源が載っていたので抜粋します。
ボールを足で蹴って遊ぶ競技は、古代から世界各地であったそうです。日本で言えば平安貴族の「蹴鞠遊び」がありますし、中国でも同様のまり蹴りがあったそうです。
↑京都 下鴨神社の蹴鞠初め
↓中国の蹴鞠
中世イタリアでサッカーにかなり近い「カルチョ」という競技もあったそうです。
そして中世のイギリスで、地方の祝祭(お祭り)の時に2-3日かけて部落同士でひとつのボールを奪い合ってゴールする「祝祭フットボール」というのが盛んだったそうです。この祝祭フットボールは、ルールも大雑把で暴力的なものだったそうです。日本で言えば、町内同士でお神輿を担いで争う「喧嘩みこし」みたいなイメージでしょう。
大衆のストレス発散目的が強く、暴力的でけが人や死者が続出し、王室から「フットボール禁止令」が頻発されるほどだったそうです。
そして産業革命が起こり、経営者(貴族・富裕層)と農民や工場労働者(庶民層)の階層が形成された頃に「フットボール」はいくつかに分化していきます。
その重要な要素の始まりは「学校フットボール」。
主に富裕層の子息が通うパブリックスクール(私立の寄宿舎学校)で、「街中でのルール無しの暴力的球蹴り」から運動場内で選ばれた者(選手)が一定のルールの元で競う体育の一種です。従来は、町や村の暴れん坊が主要プレイヤーで、女性や身体の弱いものが傍観者だったものが、選手と観客に明確に区分された事は非常に重要な事です。
この「選手」「観客」、そして当然ですが試合をコントロールする「審判」という分担が「観るスポーツ」=プロスポーツの出発点でもありました。
そしてこの学校フットボールの隆盛が複数のフットボール競技の分かれ道となりました。「イートン校」という学校ではボールを手で持つ事を禁止したルールを制定しました。「ラグビー校」では蹴る事、手で持つ事両方をOKにしたルールにしました。
イートン校方式が発展したのが「サッカーフットボール」。
ラグビー校方式が「ラグビーフットボール」。
続く