ダイヤ選別作業

某チャンピオンリングプロジェクトのダイヤモンド調達に行きました。

 

ダイヤを選別する様子。

ダイヤ選別に不可欠な道具類。黒のスウェードトレイ、ピンセット、スクープ(スコップ)、ルーペ、LEDライトペン、ダイヤモンドテスター、ノギス。

 

同じ大きさのダイヤの中から、予算ギリギリ上限と予算少しオーバーの2種にグレードを比較します。それぞれの品質を確かめ、大きな差がないようなら、予算内のモノを。大きな差があるようなら予算オーバーしても良いモノを選びます。

幾度もスクープでダイヤをかき混ぜ、裏返したりして、ロット内の割れや欠けの比率をチェックします。

 

そして任意の複数の石をダイヤモンドテスターでチェック。

 

同じく任意の石複数の直径をチェックしてロット内の大きさのばらつきもチェック。

 

やはり任意の数粒をピンセットでつかんで、ルーペで細部チェック。チェックポイントは、カットはきれいか?小さな欠けや割れは無いか?インクルージョン(内包物)は視認出来るか?色目、輝き、照りなど視覚と直感を研ぎ澄ませた作業です。

 

LEDライトを当てて、色の均質性もチェックします。ダイヤはカラーグレード「D」という完全無色透明が理想ですが、Dグレードは全産出量の0.5%もあるかないか。ついで「G~J」グレードの「ほぼ無色」、「K~M」のわずかな黄色、「N~Z」の淡い黄色となり、それより黄色いものは(ホワイト)ダイヤではなく「イエローダイヤ」に分類されます。

今回のチャンピオンリングは、ダイヤを留めるボディーがホワイトゴールドなので、黄色っぽいものは目立つので不可。Jグレード以上の「ほぼ無色」を選択する必要があり、優先順位の高いポイントでした。

 

直径4mm未満のダイヤは、鑑定機関が鑑定してくれませんので鑑定書が付きません。従って、自らの視覚直感で選別しなくてはなりません。

 

この作業を30分も続けると、非常に疲れます。

フィリップ カレッジリング

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