現時点でのB1リーグでは、今シーズンにB2から昇格した島根スサノオマジックと西宮ストークスがいずれも7勝29杯、勝率.194と2割にも届かずという状況で、B1とB2の大きな実力差が想定されます。
そこで今回はB2リーグの状況も見てみましょう。
まずB2東地区。
秋田ノーザンハピネツはダントツの1位。32勝4敗.899はB1B2通じて最高勝率。B2プレイオフ進出確実、B1返り咲き確率間違い無しのチームです。現在のHCは、なんとスペイン人のジョゼップ・クラロス・カルナス。経歴を見ると、主にスペイン語圏10か国でHC経験、エルサルバドル、メキシコで代表監督。メキシコ代表監督には3年間在任し、当時のFIBAランキングを72位から25位まで引き上げた実績を持つ名将です。(日本代表の現在のランキングは27位)
ハピネツはB1に返り咲くと、充分に他のB1チームと渡り合える実力アリと見ますが、問題は地理的条件として「死の組」東地区所属になる可能性大という事です。
中地区。
1位群馬クレインサンダースと2位ファイティングイーグルス名古屋は1ゲーム差。サンダースは旧bjからの参入組。イーグルスは旧NBLの2部NDLからのし上がってきています。トヨタ自動車グループの商社、豊田通商が親会社。トヨタは、アルバルク、シーホースと強豪チームを抱え、グループとしてバスケに力を入れていますので、今後に期待の持てるチームかもです。
応援したいのは、金沢武士団と茨城ロボッツ。武士団の社長さんは元bjリーグ社長の中野さん。ロボッツの社長さんは元NBL理事でアメフト:リクルートシーガルズ(現オービックシーガルズ)でプレイヤー、HC、GMを歴任した山谷さん。
西地区。
B2全体でハピネツに次ぐ30勝6敗、.833と立派な成績のライジングゼファー福岡。旧bjのライジング福岡ですが、B.LEAGUE初年度はB3からのスタートでのし上がってきています。HCは、元浜松東三河フェニックスHCの河合竜児。このチームも期待です。
2位熊本ヴォルターズは2012年発足の若いチーム。地元熊本の有力企業がこぞってスポンサードしています。3位愛媛オレンジバイキングス、4位広島ドラゴンフライズも2部以下から這い上がってきているアップカマー。
こう見ますと、B1昇格をかけたプレイオフには、ハピネツ、ライジングの2強が鉄板。ヴォルターズ、クレインサンダース、ファイティングイーグルスが食い込むと予想します。
以上