いま、この記事を入力している9/9午前9時、そろそろ台風18号が愛知県渥美半島付近に上陸する頃ですね。浜松市や磐田市など静岡県西部の雨被害の報道がどのTV局でも盛んに中継などしています。
以前のログにも書いたのですが、またまたどこの局でも報道番組や情報番組のコメンテーターや司会者が誤った情報を発信しているのが目立ちます。
「台風が上陸していないのに被害が出ています」
「接近していない段階から大雨が続いています」
このようなコメントは、一般市民の誤解を招き、誤った防災意識を持たせるので報道機関として訂正すべきと考えています。
【台風は上陸前、進路の北東側が雨風で被害が出るエリア】
だからです。
これ、常識。
まず台風の模式図
↓↓↓↓↓↓
台風を表す等圧線に沿って雨雲がある訳ではありません。
楕円形に雨雲が広がり、特に北東側に強い雨雲が存在します。
つまり、上陸(通過)した後は、俗にいう「台風一過」の晴天になるのです。
また現在もそうですが、台風進路の北側に前線があると、その前線に向かって台風からの南東の湿った風が送り込まれ、台風本体のはるか北東側でも雨が強く降ります。
下の気圧配置図は昨日9/8午後3時のもの
雨エリアはこうなります。(台風本体の雨エリア除く)
ちょうど寒冷前線(青▼)と温暖前線(赤半円)の折れている(小型低気圧)部分が、被害が報道されている浜松市付近ですね。
さかのぼって24時間前9/7の天気図。
もうこの時点で愛知県東部&静岡県西部の大雨は始まっています。
18号の進路も予想されているので、この時点で防災に関する呼びかけを始めるのが報道機関のなすべき役割じゃないでしょうか?各TV局等のお抱え気象予報士は、この時点で大雨被害の予想が出来ています。(確実)
こういった分かり切った気象に関する情報を発信せずに、何のために報道機関が気象予報士を抱えているんですかね? 誤ったコメントを発する司会者やコメンテーターに、正しい気象知識をインプットしないのですかね?
気象庁も黙ってますね・・・
ワタシャ不思議に思います。