台風20号の波:衝突事故

台風20号は、やはり本土には接近せず日本の東海上を抜けて行きましたね。
千葉では11/5水曜から波が上がり、木曜、金曜まで充分なサイズで波乗りが楽しめました。
台風の時に波乗り出来る場所は限られ、2種類のポイントがあります。
ひとつは、強いうねりをかわす内湾に位置したビーチブレイク(砂浜)で、台風の時でも比較的イージーに波乗りが楽しめる場所。湘南なら由比ヶ浜とか片瀬東浜とか、千葉なら御宿や安房小湊浜など夏場に海水浴場になるようなビーチ。
もうひとつは、強いうねりが浅瀬の岩棚にヒットしてスーパーブレイクが発生するリーフブレイク(岩場)ポイント。
湘南では、逗子マリーナ沖の2か所や稲村ケ崎。
千葉なら、勝浦の2か所や内房の数か所。
こちらは、基本的にエキスパート向けの難易度の高い波質になっています。
ビギナーさんが台風の波の時に難易度の高いリーフブレイクのポイントに入ってしまうと、事故が起きてしまいます。自らが遭難したり怪我したり、、、、、サーフボードを折る程度の自損事故ならいいですが。。問題は、他のサーファーとぶつかってしまい、怪我をさせてしまう事。
ワタクシが11/6木曜に勝浦で波乗りをして上がった後、海岸からブログ用の写真を撮っている時に、その事故が起きてしまいました。。。。。
連続写真です。
まず、白波が立ちだした波が崩れだすピークから一人のサーファーがテイクオフしようとしています。

そのサーファーがテイクオフ。かなりホレホレの波ですので確実にチューブになります。

遠くて分かりにくいでしょうから拡大写真に解説付き。




良くありません。
この後、モメ事が起こっていました。
ケガがあったようですが、重症ではなさそうでしたけど。
前乗りの人、もっとタチの悪い人はいずれも中級者未満で、波の崩れる先方向のみにしか視線が無く、奥から乗ってくるサーファーを見ていないのです。悪く言えば、自分が波に乗りたいダケで周囲が見えていません。
先日、ワタクシのサーフボードの破損事故も同様のケースで発生しています。
サーフィンはあくまで娯楽ですが、体力・バランス等の基本的運動能力以外に、こういうスーパーブレイクの際には時速40km近く(原付バイクの制限速度より早いデス)で走りますので、クルマやバイクを運転している際のような瞬間的判断力で崩れてくる波を先読みして動きを決めなければなりません。
つまり周囲を【感じる】能力も必要になりますが、このような事故を起こさないようにするためにはモラルも必要と言えます。
ワタクシの知人には、前乗りサーファーのボードが頭に当って、全治2か月の重傷を負った人もいます。保険などに明確な責任規定が無い為に、傷害罪を訴えて裁判となりました。
まあ、「示談」になりましたけどね。。。
フィリップ カレッジリング

コメントを残す