コッポラ映画の名作「地獄の黙示録」で、ベトナムのトンキン湾から進行する米軍ヘリの背景に、ビッグウェーブの海・・・知る人ぞ知るシーンです。
どうみても、オーバーヘッドのグッドブレイク。
内海のトンキン湾なのになぜ??
日本海みたいに、四方を陸地に囲まれた南シナ海ですよ!?
オマケに、大問題のシーンは指揮官がサーフィン好きで、いい波がたつビーチの村を占領したくて総攻撃をしかけるなんていうクレージーな設定。ナパーム弾でベトコンをせん滅して、炎が立ち上る中、ヘリからサーフボードを取り出してサーフィン・・・・・狂気デス・・・
サーファーは、確かにクレイジーなとこがありますが、ここまでクレイジーな設定だとサーファーの名誉問題です。。。。。はてさて、コッポラはベトナム戦争の狂気を描きたかったのでしょうけど・・・・・・
複数の方から聞いた話ですが、このシーンの撮影だけじゃ無く、「地獄の黙示録」の撮影のほとんどは、当時米軍が進駐していたフィリピンで行われたそうです。波や波乗りのシーンは、フィリピンのアウロア州バレアで撮影されたと聞きました。
その話を聞いたのは、20年くらい前。。。。数年前に、友人とフィリピンにサーフィンしに行く機会があったので、「こりゃ、セッカクだからソコにいってみよー!」と言う事でイッテ参りました。アウロア州バレア。
マニラから車で延々8時間、、、、、山越え、谷超え、途中には機関銃抱えた軍兵士のいる検問所アリ。ゲリラがいるそうデス。。。
上の写真の「セメントリーフ」ポイントにも行きました。確かに「地獄の黙示録」のサーフィン映像と同じ波がブレイクしていましたよ。
ビーチからヒザ位の浅瀬(ゴツゴツ岩)を300m程歩いて、小さな岩場があり、その向こうに写真みたいな極上ブレイクが。。。でも、この写真は行った時のモノではありません。行った時は、あっという間に波が消えちゃって、、、、近くのビーチで軽く波乗りして、昼間っからビール飲んで、食べてばかりいました。
現地のサーフガイドが、「地獄の黙示録のサーフシーンはここで撮ったんだ・・」と説明してくれました。複数ルートから話のつじつまが合いました。
サーフィンしない方にとっては、「それがドーした・・・・」ってハナシですよね。。。でもサーファーは、映画見てもTVCM見ても、波が見えると「う~、う~、あれはドコの波だー・・・」と探して行きたくなるのデス。