内側刻印

 今日は、カレッジリング内側の刻印についてのお話し。

指輪内側の刻印は一般的ですが、カレッジリングや特に幅広のチャンピオンリングなどの刻印は、市販の指輪刻印機じゃ出来ないんです。国産の市販刻印機は、リング幅3-5mm程度の通常の指輪を想定して作られているんです。外国産の刻印機でも、幅10-15mm位が限度。

ウチの最も標準的なスタンダードモデル・カレッジリングで、幅18mm。チャンピオンリングだと25mmとかザラです。特に、アメフト・ラグビーなどのアスリートの方々ですと、その体格から当然ゴツい型を選ばれる傾向です。

当社の提携する海外メーカーでは、特注した刻印機を持っているので打刻出来るのですが、ウチの仕組みは鋳造後の半製品を輸入して、彫刻の追加や磨きなどの仕上げ作業に入るので、海外で打刻しても仕上げるうちに消えちゃいます。。。。初めのうちは刻印をお断りしていました。

でも、当然ながら刻印のニーズは強くアリマス。

そこで、ウチでは国産の刻印機を自前で改造しちゃいました。

改造部分はマル秘なので、見えなくしてあります。

打刻版の標準は、国内では「英数字大文字」が主流。女性向けの可愛らしいフォントのオプションとかはあるんですが、「英文小文字」とか「筆記体」とかの文字盤はありません。

そこで、筆記体や英文小文字打刻盤は海外から取り寄せ、旋盤屋さんにムリムリ削ってもらってウチの刻印機に装着できるように改造してもらって使っています。

【刻印書体のバリエーションなど】
↑詳しい説明ページ

打刻は、工程の最後の最後。仕上げ・石載せなど全てを行ってから、一つづつ間違いの無いように、慎重に行います。

グループご注文の場合は、とっても慎重に・・・なぜなら、同じ名字の方や、似たお名前の方が、必ず含まれているんです。

「サトウ トシヒコ」 「イトウ トシヒコ」   
「カワグチ テツヤ」「カワチ テツト」・・・・などなどあり、ぶっちゃけオツムコンガラがりがり
最悪のケースは、表の彫刻のお名前と別人のフルネームを内側に打刻しちゃったり・・・・

そこで、お一人様づつ図面と打刻内容の図を作って、間違いないよーに行うようしています。

お一人分づつ、指サイズ・ストーンカラー・サイドの彫刻内容を照合しながら、打刻を間違えないよう、もちろんスペルも間違えないよう

上のグループは、昨年のアメフト日本一:鹿島ディアーズさんのチャンピオンリング

かくいうワタクシ、つい数カ月前、大事なウェディングリングの御主人様のリングのスペルを一か所間違えちゃいました!!!

H様、大変すいませんでした!!!
この場を借りてお詫び申し上げます。

打刻を研磨して削って、打ち直しマスので送り返して下さい!!
待ってます!!

フィリップ カレッジリング

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