えっと、確か10/18の讀賣朝刊だったかな??中国の若者に「寝そべり主義」が流行っているそうです。
「寝そべり主義」は、激しい受験戦争や就職競争を避けて、最低限の生活が出来ればいいや・・・って若者が増えているらしいです。
まあ、、、日本でも同じようなモンですが、、、、
しかし、そもそも共産主義というのはこのような「寝そべり」を容認するような考え方に近いと理解しています。わたくし、若かりし頃にお勉強したマルクスの資本価値だか何だかの一文で、
小麦1ブッシェルを収穫するのに8時間の労働で・・・
長く難解なので詳しくは書きませんが、要は労働者の能力=生産性が誰もが均質である前提なんですね。実際には、能力のある労働者は8時間で小麦1.5ブッシェルを収穫します。能力の無い(又はサボっている)労働者は8時間で0.5ブッシェルしか収穫せず、ある者は8時間で1ブッシェルの収穫です。3者が8時間働いて合計で3ブッシェル収穫し、平均値で8時間で1ブッシェルなワケです。
そして3者に労働対価として1ブッシェルづつ分配する・・・というのが共産主義(共同生産主義)な訳ですね。
これでは能力のある者はバカらしくて働けませんわ。
ソ連をはじめとする共産主義国家群が壊滅したのも、コルホーズやソフホーズなどの公営農業の非効率性、国営工場の生産性の低さ、能力ある者の亡命や流出で社会経済が崩壊したからです。
共産主義中華人民共和国では、「先富主義」として「先に豊かになれる者たちを富ませ、落伍した者たちを助けること」の改革開放路線で見事に経済発展しました。つまり、8時間で1.5ブッシェル収穫する能力のある者は能力の無い者と同じ分配ではなく、多めに分配を受けて良い。そして自分に余裕が出来たら、落伍した者を助けなさいっていう方針でした。
ここにきて「共同富裕主義」を掲げ、全員が裕福になろう!って言ったって・・・無理でしょ。必ず寝そべるヤツとかそもそも能力の無いヤツとかいるのですから。そいつらの尻叩いてもダメですよね。
それに社会には障害などで生産能力の低い者とかがいる訳ですから、そうした社会的弱者は制度的に救済されなければなりませんが、サボっているヤツは救済したダメ。これソ連崩壊が教訓。
さて、中国のサボっているヤツの尻叩く方針は成功するのでしょうか?