8/25日経朝刊の記事。「百貨店、伸びぬネット販売」の記事。
Philip College Ringも複数の百貨店さんと取引きがありますし、取引先ブランドが百貨店に出店しているケースが多いので、百貨店が元気無いと困るんですけど、、、ネット販売だけじゃなく、百貨店の長期低落傾向が止まりません。
まず、長年の主力商品だった衣料品の不調。昔は女性衣料と言えば百貨店でした。だいたい3-4フロアを占めていますよねーー。この不調の原因は、「同質化」です。どの百貨店も同じブランド・同じ品ぞろえ・同じ値段。オンワードとかワールドとかレナウンとかの大手アパレルの各種ブランドが三越も伊勢丹も高島屋もそごうも西武もどこの百貨店にも同じ売り場があるんです。
これじゃ、買い手は「何だかな~」になっちゃいますよね。
次いで主力だったのが男性衣料=スーツでした。社会人になったら百貨店でスーツ買うのが定番でしたが、青山とかコナカとかスーツ専門店に客を奪われちゃいました。なぜなら、女性衣料と同じ構造で、百貨店のスーツの供給元はやはり同じ大手アパレルが同じブランド・同じ商品を並べちゃったからです。
そう言えば、わたくしが子供の頃、母親と一緒に百貨店に行くと、おもちゃ売り場で「放し飼い」されて、おもちゃを見て触って遊んでいる間に、母親は衣料品などの買い物をしていました。今は、百貨店におもちゃ売り場はありませんね~。かれこれ30年ほど前、郊外に「トイザラス」が出来て百貨店のおもちゃ売り場はほぼ全て消えました。
家具売り場も同様です。大塚家具とかイケアとかニトリとかに押されて、百貨店から家具売り場が消えました。
そして、百貨店と言えば高級ブランド店舗。ティファニー、ブルガリ、カルティエなど。でも高級ブランドは百貨店ではなく、直営店舗を増やしましたね。そして各ブランド直販のネット販売にも力を入れています。
例えば、銀座では松屋・三越などにブランド店舗もありますが、通りの並びや向かいにビルまるごと1棟借りのブランド直営店があり、そちらの方が品揃え豊富。つまり各ブランドは、百貨店販売は片手間になっちゃってます。
元気があるのは「デパ地下」食品売り場くらいでしたが、このコロナ禍で大打撃。
もう、、踏んだり蹴ったりですね。。。
聞くところによると、このコロナ禍で様々が企業がネット販売を伸ばしています。外出せずに済むし、売り場の密・移動の電車などのリスクもヘッジ出来て、便利な買い物ですので。
わたくしもコロナ禍以降、実用衣料はユニクロオンライン、ペット用品はアマゾン、事務用品はアスクルで済ませており、売り場に買いに行くのは食料品のみです。
ただ、実用衣料じゃない衣料品は買ってないですね。以前は、東京などに出掛けたついでにZARAとかユナイテッド・アローズとかで買っていましたが、そもそも都心に出掛けません。やはりおしゃれ着は、ネットじゃダメ。実際に手に取って、試着したいです。
ではなぜ、おしゃれ着が得意のはずの百貨店はネット販売がダメなのか?
おしゃれ着は、やはり手に取って試着して、買い物そのものを楽しむものですので、なかなかネットに馴染みません。
時計宝飾品ならブランド直営オンラインショップで買うでしょう。食料品もデパ地下出店者のほとんどが直販オンラインショップを持っていますので、そちらで買うでしょう。
つまり百貨店のネットショップには売るモノが無いんですね。
あっ、、、「買うもの」が無いのか・・・