再び緊急事態宣言

再び緊急事態宣言が関東4都県に発出されました。

冷静に、落ち着いて、感染拡大防止を行いましょう。

 

今年春の緊急事態の時は本当に社会騒乱状態でした。トイレットペーパー騒ぎはあるわ、自粛警察は出現するわ、サーフィン自粛(??!)になるわ、TVやネットは大荒れでした。思えば仕方ないところもあります。何しろ同様の世界的パンデミックは100年前のスペイン風邪以来ですから、現世に生きる私たちは世界的パンデミックが初体験だったわけです。

 

春の騒乱を今、冷静に思い返し、自分自身がどのような行動をとるべきか?何を相手に求めるべきか?家族・グループ・所属する企業団体がどうあるべきかを落ち着いて考え、行動しましょう。行政や政府を批判するのは「言論の自由」ですが、社会秩序を取り乱すような発信はマスコミ・SNSを通じた個人ともに控えるべきです。

 

 

春の第一波、夏の第二波と比較にならない程の感染者数です。風邪の一種ですから、やはり低温乾燥時には感染が拡がりやすいですね。ここまで感染者・入院者が多いと「医療ひっ迫・崩壊」が喫緊の社会的課題です。つまり病床不足・医療人的資源不足です。

 

医療ひっ迫という課題は、新型コロナウィルスそのものの感染とは別の大きな大きな問題を引き起こします。

 

 

【重症者が増える=ICUなど重症対応病床数が埋まる=交通事故・脳卒中・心臓発作など一刻を争う患者が救急対応を受けれずに命を落とす】

 

 

 

つまり、コロナとは関係無く自分自身が交通事故に遭い、重傷を負った時に必要な医療が受けられないという事です。突然、脳卒中や心筋梗塞になるかわかりません。脳卒中や心臓発作などのリスクの低い若者でも、いつ交通事故に遭うかわかりません。だから他人事じゃありません。私たち社会の課題です。

 

 

 

とは言え、医療体制にも課題が透けて見えます。

アメリカ・イギリス・ドイツ・日本の新規感染者数グラフです。↓↓↓↓↓


アメリカの人口は3.2億人、イギリスは6700万人、ドイツ8300万人、日本は1億3千万人。人口比からしても日本の感染者数は非常に低水準です。低水準にも関わらず医療ひっ迫とは、解せないところです。正確には知りませんが、日本の医療機関数や病床数が米英独より圧倒的に不足し、貧弱という事は無いはずです。そして米英独で医療崩壊が起きているという報道は目にしません。

 

根拠まで追求していませんが、斜め読みした記事には「日本には約180万病床あり、コロナ対応病床はその3%」とありました。もちろん入院病床は、4人とか6人とかの大部屋が主体でしょうから、当然大部屋はコロナ対応には使えないですよね。それにしても3%が事実とすれば低すぎでしょう。3%か4%かは別としても、欧米に比べて圧倒的に感染者数が少ないのに医療ひっ迫とは体制に課題有りですよね。

 

しかし、病床があっても看護師や人工呼吸器などの重症患者向け医療機器の技師数が不足するでしょうから人的資源の問題もあります。ただ、病床はあってもそれに比例する医療従事者数が育成されていないなら、これまた医療行政や医療機関の問題でしょう。

 

コロナ入院対応する病院は負担が大きく、経営的にもマイナスと聞いています。これは補助金などで行政が解決すべき課題ですね。そして3%が正確かどうか知りませんが現状低水準である事は違いないコロナ対応病床数を引き上げ、看護師・技師の応援態勢や代替要員の補充などは医療機関と行政双方の課題です。

 

 

看護師や医療技師に資格が必要です。しかし資格要件を緩和するとか、資格は無くても機器の操作が出来る機器メーカーの社員を活用するとか、非常時には非常対応があってしかるべきです。戦場で重症を負った兵士を衛生兵以外は救護しちゃダメなんてバカな話しはありません。

 

 

 

でも、私たちはその体制を今、大声で批判して秩序を乱すべきではなく、行政も機関も課題にきちんと取り組んでいるのなら、それを見守り、応援するのが正常な社会秩序行動だと思います。つまり彼らが集中して目の前の患者に医療と行政サービスを提供出来、コロナ対応医療の拡大に取り組めるように自らが感染して、現場に負担をかけない事です。

 

 

もうすぐワクチン接種が始まります。

 

明けない夜はありません。

 

がんばりましょう。

フィリップ カレッジリング

コメントを残す