米大統領選

ようやく米次期大統領選の結果が出たようですね。

やれ裁判だなんだかんだともっと混乱するかと思っていましたが以外とすんなりでした。でも新聞等では「大統領選、異例の混乱」などと報道されていましたけど、確か20年位前のブッシュvsゴアの時は数か月掛かった記憶がありますので、今回のはトランプが一人騒いでいるだけで、米社会は冷静に選挙を行ったという事でしょう。

 

さて死者にムチ打ってもいけないので、トランプ批判はおしまい。

 

今回の米大統領選の経緯を見ながら思ったのは【二大政党制】の欠陥です。

 

 

日本でも2009年からの民主党政権前後に「二大政党制」がもてはやされました。なんで二大政党制がいいのか?と言う疑問を持たず、多くの国民がそれを受け入れている事に違和感を感じ続けていたワタクシですが、ここに違和感が【二大政党制には欠陥有り】という確信が持てました。

 

まず何故日本国民が二大政党制を鵜呑みにしたかというと、米英が二大政党制だから・・・という理由以外に深掘りしていないという事でしょう。

 

二大政党制は「政権交代可能」だからと言われますが、別に3つあっても4つあって政権交代は出来ますよね。ただ、東欧・アフリカなどの民主主義未成熟国家の多政党乱立は良くないですね。多政党乱立=国家としての統治力無しです。

 

 

さて、なぜ米大統領選を見て二大政党制に欠陥があると思ったか?ですが、ようは国民が右左・ABに分断されちゃう訳です。そしてA党が政権を持っている時とB党に変わった時の政策の振れ幅も当然大きくなりがちです。国防・外交・保健福祉政策など、中長期の国家運営に関わる政策が時計の振り子のように振れてしまっては、行政者(選挙で選ばれない公務員)も関わる産業・企業も大変ですし、とばっちりを食う同盟国家もたまったもんじゃありません。

 

 

そこで最も良いと思われるのは、左右両極のA党とB党に加え、中道のC党が存在すべきという事です。このC党がある程度のボリュームを持てば、国家政策の振れ幅が抑えられ、国民の分断が緩和されるはずだと思います。

 

当然、AでもBでもCでも無いD党やE党の存在も容認すべきです。ただ、DやEはあくまで少数派でしょうね。学級でも同好会でも国家でも人間の集団には少数派的考え方の人が一定数存在するので、その受け皿が必要です。そういった人々の政党の存在を容認するという事は、その政党に属する又は支持する人々は、自らが少数派である事を自覚する訳です。

 

フランスやドイツはそのような政党形態ですね。ただフランスはやや左派に寄り過ぎ、ドイツは宗教色が強すぎる気がします。でも、それらはフランス・ドイツの歴史を見ると、納得出来るところではあります。

 

 

英米の二大政党制、1党支配のソ連・中国・北朝鮮が国際政治でも注目を集めますが、民主主義としては「ある程度の規模の政党が3つ、少数派政党が2-3」がベターな気がします。

 

こんなイメージです↓↓↓↓↓

A+Cの連立なら左寄り政策、B+Cの連立なら右寄り政策になりますが、Cが中和剤になり国家としての進路がブレ難いでしょう。

 

 

これが二大政党制のイメージ↓↓↓↓↓

支持者=国民が交わる事無く分断され、国家政策の振れ幅が極端になりがちです。

 

 

さて、同じ新聞の3面には、、、「学術会議」に関わる質問が4割の見出し。

学術会議なんて直ちに国家政策や国民生活に影響無い、ただの助言機関の話しでしょ?そんなモンの任命拒否だウンヌンだを議論せず、コロナ対策や財政・税制・福祉など国家国民の為の議論しろよって・・・・。

 

これは自民党の1強というより、自民党以外の政党がバカ過ぎです。

 

批判や揚げ足取りに終始する政党や政治家に国家を任せられるワケないでしょ?

フィリップ カレッジリング

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