オキシドール

シルバーやゴールドをバーナーで火入れした後、表面が灰色・黒のカーボンが付きますが希硫酸に浸漬するとカーボンが取れます。

 

でも、たまーにですが希硫酸に浸漬した後、ピンク色になっちゃう時があって、困っていました。アルカリに漬けても、有機溶剤でもダメなんです。。。。薄いピンク色。

 

発生頻度も低いので諦めてました。

 

 

ある時、ネットで調べものをしていたら「金属表面の酸化処理に過酸化水素水を加用する効果について」という学術論文のタイトルが目に留まりました。。。

 

ピーンときました!!!

 

金属加工関係の資料をネット検索すると続々と出てきます。

 

「過酸化水素水 金属 腐食 酸化 表面処理・・・・・・」

 

 

火入れ後のピンク色は、どうやらカーボンが変質した鉄分などが薄い表面被膜を作っており、適切な濃度の過酸化水素水で表面処理すれば、母材を溶かすことなく、ピンク色などの表面被膜を除去できるとあります。

 

 

そういえば、過酸化水素水は濃度が濃いと鉄・アルミ・シルバーなどを溶かす力があるんだった!

 

どんな濃度がいいのか色々調べました。3-5%のようです。今度は3-5%の過酸化水素水を買おうとネットで検索すると、続々とオキシドールが出てきます。3%水溶液がオキシドール!!!

 

 

早速、近所の薬局で購入して、試しました。

以前、火入れして薄いピンクというか赤が残っていた古いシルバーチェーンを浸漬。

きれいになりました!!!

 

オキシドールは、Philip College Ringの新兵器の一つになりました。

フィリップ カレッジリング

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