アンバー(琥珀)

S様よりのご注文は、1031型カレッジリングにアンバー(琥珀)を載せて欲しいとの事。

 

う~う~、、ワタクシ、今までアンバーを扱った事ありません。。。。。。

 

こーゆー時は、燃えますね!

扱った事無い石はオベンキョすればいいのです!

知らない石を扱った事で守備範囲が広がります。

 

 

まずは、知人の石屋さんなど複数にヒヤリングとともに、ネットで色々検索。

アンバー(琥珀)とは、簡単に言うと太古の樹の樹脂など天然樹脂の化石。

 

映画ジュラシックパークに出てくる琥珀の中に閉じ込められた蚊の血から恐竜のDNAが出てくる・・ってヤツが有名で、虫・木のくず・葉っぱなどがインクルージョン(不純物)として含まれる場合が多いものだそうです。

正確には宝石ではありません。HV硬度3-4とまさにプラスチックより硬く、アクリルなどと同等程度。イトノコで切れます。つまりリカットなど成型は簡単という事ですね。

 

色目は、ブラウン、イエローが主流で、特にブラウンには虫など内包物が多く、イエローは透明感のあるシトリンのような見た目。バルト海沿岸で採取される希少な「ロイヤルアンバー」と呼ばれる黄色がかった乳白色のものが高級品とされます。

 

S様とご予算を含めて打合せしていくと、衝撃の事実・・・・

 

「アンバーがいいけど虫が嫌いなんですよ・・」

 

う~う~、、選択の幅が狭まりました。イエローかロイヤルアンバーですね。

結果、淡い黄色のミルキーなロイヤルアンバーを探すことにしました。

 

入手したのがこれ↓↓↓↓↓

デカいです。35mm×30mm、グラデーションが天然もの感があっていいですね。

 

載せるリングは1031型にエンブレム。

 

石座に合わせてリカットしてみました。

元石が大きかったので複数リカット出来ました。候補AとBです。

 

候補Aは、グラデーションが無い均一なクリーミー色。

 

候補Bは、グラデーションが掛かったもの。

 

写真をお送りしてお好みを伺ったところ、やはりグラデが天然もの感を出しているという事で候補Bをお選び頂きました。

 

載せました。ナチュラル仕上げにアンバーのとろっとしたクリームイエローがカレッジリングじゃないみたいな可愛らしさを醸し出しています。あっ、、S様は女性です。

 

いい感じですね~、、、アンバーの勉強にもなりました。

 

 

動画も撮りましたのでご覧ください。You tube版カレッジリング博物館です。

↓↓↓↓↓

フィリップ カレッジリング

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