作業用ルーペ

昨年末から石留めや彫刻作業の際の作業用ルーペを探しています。

 

長年、ヘッドセット型の2倍鏡+片目ルーペ1.5倍(=片目だけ3倍)を使っていますが、加齢による遠視老眼と片目だけ倍率が違うルーペを使っているので乱視も出てきています。

 

実は事はもう少し複雑でして【焦点距離】というのが大きな要素です。

 

2倍鏡ヘッドセットをしていると焦点距離約20㎝強。この20㎝強というのはとても大事。つまりバイスという固定具にリングを固定して、作業対象部を2倍鏡で見ながら右手でタガネやミルなどの先端工具・左手でトンカチを持って作業するのに適した距離です。10㎝しかないと工具やトンカチが入りません。

 

3倍鏡になると焦点距離10㎝未満。つまり、3倍鏡で見ながら作業は出来ないので、場所を確認して2倍鏡でぼんやりと見ながら勘で対象部を加工するってコトになります。更に、デスク脇30-40㎝距離に置いた交換工具を取るには、ヘッドセットの下から裸眼(老眼鏡をかけた状態)で見なければ見えません。

 

老眼鏡をかけた裸眼/2倍鏡/3倍鏡・・と3つの視点でモノを見るので乱視が悪化するのです。

 

 

対策は、、高性能なルーペ。焦点距離=作業距離と倍率調整可能なもの。

ってコトで探しております。

 

 

 

候補は大きく2つ。

 

固定式のルーペ。これは電子部品・時計などの精密機器組み立て工程で使われているもの。

もうひとつの候補は、外科医などが手術の時に使う医療用ルーペ。ヘッドセット型。

 

 

ある日、都内の機器屋さんのショウルームに固定式ルーペを見学に行きました。種々ありますが、ワタクシの要望にかなう倍率変動・焦点距離調整機能付きの絞り込みで2機種が候補になりました。

 

1台は日本製のもの。

これは主に電子部品組み立て工程で使われているものだそうです。

お値段15万円程。

ただ、、デカいんですよね・・・デスク奥にヒンジで固定して、前後に大きく延伸出来るのですが=作業デスクの奥行が必要になります。

 

その問題をクリアする機種がありました。ドイツ製ライカの作業用固定ルーペ。

これは精密機器市場で主役だそうです。奥行・左右・上下を非常にフレキシブルに動かすことが出来て、作業デスクの奥行もさほど必要ありません。

 

有力候補です。

でも、お高い・・・・交換用レンズなどのオプション込みで約30万円。。

 

焦らず、もう少し探します。

次に医療用ルーペも研究せねば。。。

フィリップ カレッジリング

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