アメリカ中間選挙

日本時間11/7午前8時、米国東部時間18時、中部17時、西部15時。

アメリカ中間選挙投票の真っ最中です。

 

さて、アメリカの選挙民はどのような意思を示すのでしょうか?

 

中間選挙は、あくまでも上院(日本の参院)の半分と下院(日本の衆院)全部を改選する選挙で、大統領選ではありませんが、今後のトランプ大統領の政策遂行に大きな影響を及ぼすそうです。

 

 

 

18世紀に成立した近代民主主義ですが、2世紀以上経過してほころびというか欠陥が目立ってきています。

米国型大統領選挙は、ある意味「国王を選挙で選ぶ」ような形です。

 

EU離脱を問うた国民投票は、代議士を選ぶ間接民主主義国家がなぜか直接民主主義と言われる直接投票で国家の判断を決めました。

 

 

ワタクシがはるか半世紀程前、義務教育で習った記憶によると、、、、、

 

愚かな王の統治のお蔭で苦しんだ民衆が、王を排除し、市民(当時は都市国家)が集まり、直接議論したり、議決したりしたそうです。しかし、集団による意思決定の多くは誤った決定が下され、「愚衆政治」と言われ、衰退したそうです。

 

その後、長く王政・帝政が続きました。人類史では王政や帝政が最も長いのですが、「良い、賢明な統治者」が王についている場合はいいですが、世襲制などの弊害で「愚かな統治者」も多く出現し、民衆が苦しんだ歴史の反省から近代民主主義が生まれたそうです。その代表的事例がフランス革命でした。「パンが無いならケーキ食べれば?」と王妃が発言したという事は、統治者が愚かであることの証明として引用されます。

 

そこで愚かな統治者が生まれやすい王政を否定し、且つ、古代ギリシアの愚衆政治の双方の反省から生まれたはずの近代民主主義=間接制民主主義=代議士制。

 

 

今行われている米中間選挙は、まさに代議士を選ぶ選挙です。でも、そこに「選挙で選ばれた国王」のようなドナルド・トランプが支持する側とそうでは無い側の対立になっています。

 

なんかヘン。。人類が経験し、反省材料とした王政と愚衆政治が間接民主制に混ざっちゃっているような気がする・・・・

 

フィリップ カレッジリング

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