バイオレットサファイヤ

先日、お客様のリクエストの天然石を調達しに、都内の宝石問屋に行った際、珍しい石を見つけました。バイオレットサファイヤです。

見た目は紫のアメシストですね。でも、組成はコランダムという鉱物のサファイヤ。

実は、サファイヤとルビーは兄弟。

ルビーが女性的イメージなので、兄妹でしょうか。

鉱物的には「コランダム」という酸化アルミニウムの結晶で、硬度がダイヤモンドに次いで硬い鉱物です。含まれるイオンの影響で赤、青、紫、黄色、ピンクなど様々な色になります。

 

その中で、何故か赤色のものが「ルビー」と呼ばれるようになり、青色が「サファイヤ」と名づけられました。ローマ時代の事だそうです。まあ、当時は科学が進んでいないので、違う色の石を同じ鉱物って認識無いですよね。

 

そして、近代になり組成解析技術が進むと、黄色や紫、ピンクなどの色もイオンの影響で色が違うだけでコランダム鉱物である事が判り、これまた何故か赤以外の石全てをサファイヤに分類し、イエローサファイヤ、バイオレットサファイヤ、ピンクサファイヤ、ブラックサファイヤなどのカラーサファイヤと呼ぶようになったそうです。

 

ブルーサファイヤとルビーは、そもそもカレッジリングに必要な直径10mm以上、5ctほどの石はごくごく稀で、且つ数百万円します。大体、国産乗用車1台分の値段と考えて下さい。良い石になるとポルシェやロールスロイス並みの値段になります。

 

従って、9月7月生まれの皆様の「天然石を」というご要望にはお応え出来ない・・・と言うか、非現実的な価格をご提示せざるおえません。そこで、Philip College Ringとしてはルビー・サファイヤなどコランダム系誕生月のお客様のニーズにお応えすべく、ブルー以外のコランダムを積極的に取り入れるようにしています。

 

ご興味のある方は、ご相談下さい。

 

フィリップ カレッジリング

コメントを残す