熱低発生、梅雨明け、猛暑、豪雨

気象庁の梅雨明け宣言はありませんが、外房気象波浪研究所は勝手に関東地方に梅雨明けを宣言致します。

 

しばらくの間、東日本は猛暑、西日本は豪雨に注意が必要です。そして、今週初めに目を付けていたフィリピン東海上の雲の塊りが熱低になりました。気圧配置図を見ると、典型的な初夏のそれです。

1022hpと非常に気圧が高く、等圧線の間隔の広い強力な太平洋高気圧は日本のすぐ南まで張り出し、梅雨前線を日本海中ほどまで押し上げました。

 

しかし、海水温分布図と水蒸気画像を併せて見ると、この熱低が南洋の湿った暖かい空気を梅雨前線に供給していますので、九州北部、西日本に強い雨を降らせるでしょう。

 

その仕組みは、こんな感じです。↓↓↓↓↓

赤外線で雲を撮影した画像に風の流れを書き込みました。

雲画像に青のドットがあるのは、雨の区域です。

福岡、佐賀、山口、島根、鳥取、広島が豪雨危険地帯です。

 

高気圧の時計回りの風も南洋の暖かい空気です。今朝の千葉も生ぬるい南西の風が強く吹いています。

 

北緯20度線にある熱低、現在1002hpですので今日明日に1000hpまで下がり、台風に認定されると思いますが、海水温が暖かいエリアで勢力を蓄えておらず、直ぐに水温の低いエリアに入ってしまうので、さほど発達しないでしょう。

 

そして強力な太平洋高気圧の西の淵に沿って、八重山諸島(宮古島・石垣島等)付近を通過して東シナ海に進むと思われます。

 

波は関東地方まで届きません。

その後、梅雨前線の西の端に合流し、更に西日本各地に雨を降らせるかもしれませんので、しばらくは雨災害に注意が必要です。

 

フィリップ カレッジリング

コメントを残す