ワタクシの好きな石トップ3に入るブラックスターサファイヤ。
今回、常連さんのO様より「極上ブラックスターとダイヤモンド載せた18Kリングを」とのご用命で、またまたBサファに取り組んでおります。でも、コイツが難物なのデス。
ルース(裸石)は、大きな丸粒で流通しています。
左側2個がリカット前、一番右が石座に併せてリカットしたもの。
元ルースは約20ct、リカット後は5-6ctと約1/4までカットしてしまいます。
サファイヤとルビーは、「コランダム」という鉱物種でダイヤモンドに次いで硬い鉱物ですので、リカットには時間も費用も掛かります。おまけにO様ご希望のスタンダード1015型は普通日本で流通していない長方形カマボコ型の特殊な形状。大粒ルースを腕の良い宝石研磨屋さんに依頼して2週間程リカットに時間が掛かります。
そしてリカットが済んでもクリアすべき課題があります。
リカット前には見えていなかった石内部が見えてしまうからです。
今回はそれに当たっちゃいました。。。。。
パッと見、よさげに見えますが、、、
角に透明な部分があって、欠けているように見えてしまいます。
もちろん実際には欠けている訳ではなく、偶然にも角に透明な部位があるのです。
そして表面をカマボコ状にリカットした為に石内部から出てきたうっすらとしたキズも見えてしまいました。
横縞の断層はすごくきれいで、透明感のあるブラックですが、残念ながらコイツは不合格。
う~う~、、、