工具紹介シリーズ、今回は「スチールバー」。
なんじゃコリャ?と思いますよね。
石留めの穴掘り工具デス。
ルーターの先端に装着して、石を留める部分を石の直径に合わせて彫る道具デス。
ボール状の先端の丸切り
日本の他の宝飾職人さんは伝統的に丸切りを多用するようです。
でも、ワタクシが多用するのは、石の裏面のとんがった「キューレット」の形状に合わせたピラミッド。
丸切りもピラミッドも、石の直径に合わせて10数種類あります。
例えば1.5mm直径の石を留めるなら、1.5mm径の丸切りで石のガードルの深さ近くまで掘り下げ、最後に1.5mmのピラミッドで彫り込み、キューレットを安定させるようにします。2段階でこうした作業を行うのは、連続して石を留めた時、石の向きが揃っていないと美しくないからです。