猛暑とシルバーの変色について(その2)

 前回のブログでは、シルバーの硫化について詳しくご説明しました。

今回は、じゃあどうやって硫化したシルバー製品をお手入れすれば良いか!?のオハナシ。
まずPhilip College Ringの直販ユーザーさんへシルバーリングをお納めする際には、必ずお付けしているアンクルビル・ジュエリークロスで磨くのみ!!!至ってシンプルです。
「付いてきたアンクルビルクロスが黒くなって擦り切れちゃった・・・」っていう場合は、東急ハンズさんかアマゾンのネット通販でお求めになれます。
「アンクルビル・ジュエリークロス・ミニ」標準小売価格380円
Philip College Ringでは、様々な市販クロスやクリーナーを試してみましたが、最も高品質で弊社製法の地金と相性の良いのがコレ!ただ、ジュエリークロスとしてはかなりお高い部類なのは事実デス。
このミニクロスの2-3倍の大きさで1枚200円・・・とかのお安いクロスも市販されています。
ワタクシは、アンクルビルからカネ貰っているワケでも無く、他のクロスを攻撃したいワケでもありませんが、Philip College Ringユーザーさんにはアンクルビル・クロスがベストと強くお勧め致します。
と言いますのは、お手入れクロスには様々な成分があり、中には粗悪な研磨剤を含有しているものもあります。あるクロスの注意書きには、「新品若しくは新品同様の光沢があるものは磨かないで下さい。磨きキズが入る場合があります」と堂々と書いてあります。(ビックリ!)
これ、「ウチのクロスで磨くとキズ付くよ!」ってコト???う~、う~、、、、
高価な研磨剤では無く、セラミックの素粒子を研磨剤代りに使用しているクロスもあるらしい・・・・どうぞ、ウチの製品にだけはこんなクロスは使わないで!
でもカレッジリングユーザーさんは、基本的に貴金属装身具がお好きな方が多く、リング以外にもネックレスやブレスなど、他の種類のシルバー装身具もお持ちですよね。。。特にネックレスチェーンや複雑な形状のペンダントなどは、クロスで磨ききれないですよね・・・・。。。
そういった場合は、「クリーナー」を使うしかありません。
お勧めは、やはりアンクルビルの「シルバー・クリーン」。
シルバークリーンミニ50ml 標準小売価格1200円
同じく、クリーナー液の中ではお安い部類ではありません。。。でも、お安いクリーナー液を使って、お高いシルバージュエリーを台無し・・ってなコトの方が問題。
お安いクリーナー液の主成分は強酸性薬剤。シルバー表面を硫酸等の強酸薬剤で溶かす事で硫化膜を除去するので、繰り返し使う事で、だんだんとシルバー表面が荒れて来てしまいます。
アンクルビル製品は、銀を溶かすのではなく、硫化膜を化学的に中和させるようなマイルドな作用でクリーニングするものです。
「シルバー・ポリッシュ」というと、ズバリ研磨剤で磨く事です。
アンクルビルの兄弟ブランド「ハガティ」でも発売されていますが、これは「ここぞ」というオーバーホール時のみ使用するもので、日常のお手入れで使ってしまうと、これまた銀表面をどんどん削り取っていく事に・・・・
プロフェッショナル向けには、尿素で硫化被膜を取るクリーナーも出ています。
ワタクシも愛用しているのは、米国製のコノシュアーズ。
ただコレ、一般の方の使用はあまりお勧めできません。
一種の劇物デス。
強烈なアンモニア。
浸漬する前処理、浸漬時間、浸漬後の洗浄など、きちんと行わないと、せっかくのジュエリーがダメになってしまう場合アリ!ですので要注意!!
特に石(天然・人口問わず)付きの場合、石をダメにしてしまったり、石の裏側に薬剤が入り込んでしまい、後から染み出して、肌にダメージを与えたり・・・・
アンモニアと相性の悪い石が載っているリングは、石を外してから使用するようにしていますので、もちろんこのような作業は一般の方にはムリ、無理。。。。
Philip College Ringユーザーさんの場合、手に負えない黒づみなどは御相談頂ければ、タダに近い金額でお手入れ致します!(他社製品お断り)
フィリップ カレッジリング

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