金の枯渇問題

Au: 金は、古代から人類にとって「宝物」の代表格です。

Philip College Ringでは「一生物の記念品」の材料として非常に重要な地位にあります。
その金が後30年程で枯渇するかも???という学説が発表されています。。。。。
これ、先物取引屋さんなどが勧誘に使うアブナイ説かな?とも思いましたが、良く良く調べてみるとキチンとした国際機関やシンクタンクなど、日本では独立行政法人の物質材料研究機構などのレポートでも同様の報告がされています。
それぞれのレポートでは枯渇まで30年から60年と幅はありますが、将来も現在と同じように供給され続ける事は無いのは間違いありません。
金は南アフリカ、アメリカ、オーストラリア、中国、ロシアなどで産出されていますが、その産出量は年々低下、つまり容易に採掘出来る場所から採れなくなってきているのです。
その産出側の先細りに反して、用途は工業用で拡大の一方。IT製品に多く使われているのです。装身具に使われる金は産出量の30%未満。多くは工業用です。ワタクシ達が持っているケータイやパソコン、タブレットなどにも極微量づつ金が使われており、ある研究機関のレポートでは日本の「都市鉱山」の金在庫量は6800トンで、現在確認されている埋蔵量の16%に相当するらしいノデス。。。。
長らく1オンス(正確にはトロイオンス=31.10g)300ドル台で取引されていた純金価格が、2000年代中盤から急上昇し、現在は1600ドル前後と5倍になっています。つまりPCはじめケータイ・スマホ・タブレットなどの急速な普及にほぼ正比例して金価格も上昇しています。
この事には、地球的資源問題とか投機的視点とかあります。
がっ・・・
ワタクシ、Philip College Ringとしてもイロイロと考える事がある最近です。
ひとつは、金使用量の節減をしなければ・・・という点。
カレッジリングの製法は、一言で言うと「鋳物」ですから、ある型にシルバーで鋳造すると15gですが、同じ型で18Kゴールドで鋳造すると体積(鋳物の容積)は変わらず、22gと1.5倍の重量が必要になっています。つまり使用する体積は同じでも重量ベース(産出量も重量ベース)は、銀の1.5倍使用してしまっているのです。
Philip College Ringでは、硬度・耐久性の観点から18Kより金割合の少ない10K/14Kを主にお勧めしていますが、シルバーと比べるとやはり比重差が10K=120%、14K=135%とシルバーより多く使用してしまいます。
かと言って、金に代わる価値のある金属っていうと、白金属プラチナ類がありますが、これは金よりずっと産出量資源量ともに少ない金属。。。。。。それにウチの金型には、沸点の違いから白金属は使用不可。。。。つまり金に相当する代替材料は見当たらない。
現時点でのひとつの考えとしましては、ゴールドのカレッジリングの「軽量化モデル」を開発しようかと考えております。
安易な方法としては、リング裏側をゴッソリとえぐっる「Hollow」ホロウという安易な手法がありますが、コレ見た目悪いんです。見た目は変わらないのですが、指から外して裏側が見えるととっても安っぽくて一生物の記念品にはケチくさい手法なんですよね。。。。。。
そこで考えているのは、硬度の高い10K/14Kリングのみ適用出来るシン・ソリッドモデル(Thin Solid)。
薄くて硬いという意味。
残念ながら18Kのビッカーズ(HV硬度)は、シルバーと同じ150なので、薄くすると強度が保てません。。。。。10Kは190、14Kは220と硬い地金ならOKではないか??と踏んでおります。
ウチの商品の最もお客様にご評価頂いている「彫りの深さ」を保ちながら、リングそのものを薄くするには、少々・・・・かなり・・・とっても研究開発が必要デス。
年単位かかるかもしれませんけど、常に技術革新はPhilip College Ringのモットー!
ガンバリマス!イーネ♪
フィリップ カレッジリング

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