ナチュラル仕上げ仕様変更のお知らせ(その1)

 最近、少しづつ増えてきている「ナチュラル仕上げ」のご用命。

通常は、「黒美仕上げ」という凹み部分を最初から黒くして彫刻を際立たせる仕上げをしますが、逆に彫刻が強調され過ぎ、存在感があり過ぎるので普段使いにチョット・・・・という動機の方からの「ナチュラル仕上げで!」という要望デス。
これ、単に黒美仕上げをしないダケの手抜き仕上げじゃないのデス。。。。。
凹み部分は、鋳造したままのサラザラした状態なんですけど、黒美仕上げの場合はその上に、「アンティック・リキッド」と呼ぶ地金を強く硫化させ黒くする液体を塗るダケ。。。。
でもナチュラル仕上げの場合、そのザラザラを細かな番手のニードルでキレイに磨いておきます。もちろんツルツルにはなりませんが、凹み部分のみ「マット仕上げ」っていう事になります。そして研磨の際に付着したコンパウンド(研磨粉)が凹み部分などに付着しているととても目立つので、長時間超音波洗浄機にかけ、研磨粉が一番分解出来る約60度のぬるま湯に中性洗剤を入れ、完全に洗浄します。
もちろんシルバーの場合、数カ月~1年も経つと、空気中の酸素等との化学変化で黒づんできますよね?もちろん、時間とともに自然なアンティック感を楽しみたい・・・・という方には問題無しデス。でも、いつまでも美しい地金色のままにしたい・・・・・という場合、凸部はクロスで磨けますけど、凹部は素人さんにはお手入れがムズカシイのです。
ナチュラル仕上げの場合、その特性をご理解頂いた上でのオプションです。
でも、ある問題が起きてもいました。
天然のラピスラズリのイイモノをお載せし、ナチュラル仕上げにしたお客様がいらっしゃいました。その御方が、御購入後2年程経ち、シルバーが黒づんできたので近くのお店に相談されたら、液状のシルバークリーナーを勧められご購入。リングを「ドボン」とクリーナ液に浸した所、地金はキレイキレイになりましたが、ラピスラズリが白濁してしまった!!???
ウチにヘルプコールを頂きましたが、クリーナー液の尿素や有機溶剤で白濁したラピスは、交換以外手がありません。。。。。。
別のお客様は、サイドパネルの凹み部分の下半分だけ黒ずんじゃって、なんだか汚れが付いたみたいなんで、なんとかならないか・・・・・???これは、ワタクシ達の皮脂による汚れデスね。。これは、ウチにお送り頂ければきれいにメンテナンス可能ですが・・・・。。
などなど。
ナントカならんかな????!!とオベンキョ開始!
約半年!!
続きは、CMの後で!・・・・・じゃなくって、明日のブログで!
フィリップ カレッジリング

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