ムリなんデス・・・他社製のカレッジリングの修理。。。。
特に輸入物の「ユーズド」(中古)・・・・・
まず輸入ユーズドの多くは、素材地金が不明。
SUPER SILVERとかSPECIAL GOLDとかの打刻があるものは、、、、
SUPER SILVER=銀5割未満でアルミやニッケルなどの白色軽金属の合金
SPECIAL GOLD=金含有はほとんどナシ。スティール系素材に金メッキの場合が多い
っていう意味デス。。。。。
その他、素材にイロイロな固有名詞を付けている場合は、「サランラップ」=食品ラップの商品名 のようなもので、独自配合割合の合金なんです。Philip College Ring最大のコンペティターで全米1位のカレッジリングメーカーJosten'sさんでは、ステンレススチールを「ラストリアム」という固有名称で販売されています。
サイズ変更や石交換メンテの場合、切ってつなぐ(溶接)の作業が必須になります。溶接の媒体として、ろう材(シルバーには銀、ゴールドには金)を使用します。同素材で同割合のろう材じゃないと融着しません。「925」であれば、銀97.5%銅2.5%。「18K」であれば、金75%銅25%。これらの配合は、グローバルスタンダードで世界共通の工業規格デスので安心してろう付け出来ます。ところが、お安く仕上げるタメに金銀の配合を少なくした合金は、配合がわからなければ、ろう材が作れませんよね?だから修理不可能。
ある時、Philip College Ringで複数のリングをお買い上げ頂いているお得意様から、お手持ちのユーズドで購入したカレッジリングの石の角が丸まっちゃっているから石交換してくれないか??とのご要望・・・顧客様からのご要望とは言え、、、、ムリ!ってお断りしました・・・もちろん理由を丁寧にご説明しました。それでも、ダメ元で往復送料は負担するからモノを見てくれないか?という御依頼。。。う~、う~、、、、、、、一応モノを拝見するだけ・・というコトでお送り頂きました。
開封、、、、、即飛び込んできたのは内側の打刻文字・・・・う~、う~、
内側にはSTEEL RING=鉄製 の打刻
鉄=Feは、酸化鉄、硫化鉄、ステンレススティールなどなど多岐にわたる配合があり、このリングの配合は、作ったメーカーのみぞ知る・・デス。
小キズ取りのメンテをサービスしましたけど、彫りも浅く、ロストワックス製法で作られたモノなので、キッチリ研磨出来ません。。。あんまり磨くと、彫りが無くなっちゃう・・・・
問題のストーンは、ナント「Glass」つまりガラス製・・・・
丸くなる、、、というか、角は細かく欠けちゃっていました。
Philip College Ringの標準ストーンは、「人口カラーダイヤ」つまりキュービックジルコニアで、硬度7.5-8.0。 ガラス=硬度3.0-4.0。キュービックや硬度7.0以上の天然石用研磨機でガラス磨いたら、割れるか、表面ザラザラに曇っちゃいます。
残念ながら、簡単なお手入れのみで品物をお客様へご返送しました。。。。
皆様、ユーズドを買うなとは申しません。
お買い求めになる際に、内側の刻印を確認頂き、品位表示のあるものをお求め下さい。
925 10K(又は416) 14K(583) 18K(750) などなど
上記の金銀のスタンダード品位で無い場合は合金製ですから、当然お値段も気にならないはずです。素材品位にこだわらず、ファンションアクセサリーとしてデザイン重視でお求めになる場合はメンテネンスは諦めて「使い捨て」のおつもりで!
っていうか・・・・Philip College Ringでオーダーで自分の一番お気に召すデザイン・素材のカレッジリングを作るのがイチバン!!!!
そもそもカレッジリングは、ご自分自身の記念や記録、記憶の為にオーダーメイドで「世界に1つ」のリングを作るもの。日本ではその文化が無かったので、「中古品」(=他人の記念品。ほとんどは質流れ品)を「ユーズド」と称して市場が形成されました。
この背景には、
1.リングに刻まれた英語の内容やマークが良く理解できないので、デザインとして見る
2.1985年以前は、為替相場と関税の関係で「本物」のカレッジリングは買うには高すぎた
3.衣料品のユーズドとともに中古ファッション品販売の業態にとって良い商売アイテムだった
そしてユーズドのカレッジリングの品質の悪さが日本でカレッジリングの評価を非常に低いモノにしてしまいました。これ、ワタクシ的に非常に忸怩たる部分デス。
その理由は、ユーズド=Pawnshop:質屋の質流れ品だからです。
元々カレッジリングは、士官学校やアイビーリーグ等の名門学校を出た者の記念品。925/10K/14Kが主流。アイビーリーグの名門校を出て、社会的に成功しているような人がPawnshopの世話になるでしょうか?
当然、米メーカーではマスマーケット(人数の多い市場)向けに合金製のお安いカレッジリングも販売しており、その一部がPawnshop経由でユーズドとなり、日本に流入しました。つまり物リングがユーズドとして出回る構造なワケです。
Philip College Ringは、シルバー925、10-14/18KゴールドのPrecious Metal(貴金属)以外の素材は扱いません。Semi-precious metal(卑金属=合金)では決して作りません。ユーズドカレッジリングと一緒にしてもらってはコマります!
ワタクシ個人的には、カレッジリングのユーズドという市場が嫌いデス。
そもそもカレッジリングは、ご自分自身の記念や記録、記憶の為にオーダーメイドで「世界に1つ」のリングを作るもの。日本ではその文化が無かったので、「中古品」(=他人の記念品。ほとんどは質流れ品)を「ユーズド」と称して市場が形成されました。
この背景には、
1.リングに刻まれた英語の内容やマークが良く理解できないので、デザインとして見る
2.1985年以前は、為替相場と関税の関係で「本物」のカレッジリングは買うには高すぎた
3.衣料品のユーズドとともに中古ファッション品販売の業態にとって良い商売アイテムだった
そしてユーズドのカレッジリングの品質の悪さが日本でカレッジリングの評価を非常に低いモノにしてしまいました。これ、ワタクシ的に非常に忸怩たる部分デス。
その理由は、ユーズド=Pawnshop:質屋の質流れ品だからです。
元々カレッジリングは、士官学校やアイビーリーグ等の名門学校を出た者の記念品。925/10K/14Kが主流。アイビーリーグの名門校を出て、社会的に成功しているような人がPawnshopの世話になるでしょうか?
当然、米メーカーではマスマーケット(人数の多い市場)向けに合金製のお安いカレッジリングも販売しており、その一部がPawnshop経由でユーズドとなり、日本に流入しました。つまり物リングがユーズドとして出回る構造なワケです。
Philip College Ringは、シルバー925、10-14/18KゴールドのPrecious Metal(貴金属)以外の素材は扱いません。Semi-precious metal(卑金属=合金)では決して作りません。ユーズドカレッジリングと一緒にしてもらってはコマります!
ワタクシ個人的には、カレッジリングのユーズドという市場が嫌いデス。