シリーズ:エナメル加工 その1

間違って大量購入してしまったエナメルパウダーで思い立って書く、「カレッジリングのエナメル加工」のシリーズブログです。

まず「エナメル」っていう言葉は、いくつかの意味に捉えられていますね。「エナメルシューズ」にみたいに、テカテカの革製品をイメージする人もいます。革のエナメルってのは、「ラッカーエナメル塗料」=透明感のある柔らかな顔料 の事ですね。

そもそもは、金属にカラフルな彩色する技法。中近東発祥で、シルクロード経由でヨーロッパと中国に伝来したそうです。日本にも中国経由で、伝わり、「七宝焼き」となりました。鉱物性の粉末を高温(800℃前後)で焼いたもので、ガラスというか陶器のようになります。

「ラッカーエナメル」とか「ソフトエナメル」という塗料もエナメルの一種です。

カレッジリング・チャンピオンリングには、「七宝焼き:ハードエナメル」と「ソフトエナメル」の両方を用途によって使い分けます。先のブログに掲載した、買い込み過ぎちゃったのは「ハードエナメル」の材料の方デス。ウチでは、ラッカーエナメルは使いません。

ソフトエナメルは、比較的取り扱いも簡単。
ポンプ=注射器で盛る事が出来ます。
アメリカ製品を使っています。
Floquil:フロクイル

鉄道模型やフィギアなどにも使われます。

正しく取り扱って、数日間乾燥させると、こんな感じに。。。。

耐久性も使用環境次第とは言え、10年や20年は持ちます。ただ、有機溶剤系の薬品に弱いので、マニュキアの除光液とか、ネイルアートに使う溶剤とかは大敵。

粘着性が強く、小さい面積にも盛る事が出来るので、主にサイドパネルの着色に使用します。

ソフトエナメル使用例:


次のブログは、ハードエナメル(七宝)の巻。。。

フィリップ カレッジリング

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