今年のスーパーボウルチャンピオン、パッカーズの1967年チャンピオンリングの詳細解説デス。
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ワタクシは、このリングを「Tanker:タンカー」と名付けました。トップのバカでかいフットボール型の石座が、石油タンカーの舳先のごとくそそり立っているからデス。
このチャンピオンリング試験鋳造品は、なんと40年以上前の1967年優勝時に作られた物が
弊社の提携工場の型保管倉庫に眠っていたのです。
2010年スーパーボウルのカード(パッカーズvsスティーラーズ)が決まった時、恒例の国内展示会
前だった事もあり、提携工場にスティーラーズとパッカーズの試験鋳造品の貸し出しを依頼した
ところ、「スティーラーズとパッカーズは作った事無いなー・・・」という返答。しかし、金型職人のベテラン(定年退職後、アドバイザーをしているおじいちゃん)が「はるか昔に作った記憶があるぞ・・・・」との事で、倉庫を探ししてくれて、ホコリまみれの40年前の保管サンプルを見つけてくれました。
とにかくデカい!
カレッジリング博物館展示品中、最大・最重量。
真鍮製で重量90g
最大幅38mm
最小幅15mm
最大高16mm
グリーンベイシティにちなんで、トップを緑にしたようですね。
この部分は、ストーンでは無くグリーンのエナメルをコンモリと盛ってあります。
ピーンとキマシタ!!!!
調べました”””””!!!!!!!
そうだった!!!
カレッジリング・チャンピオンリングに多用される人口ダイヤ(キュービックジルコニア)が世界で最初に合成加工されたのが1969年!!!!量産技術が確立されたのが1970年代初頭!!!!!
つまり1960年代のチャンピオンリングには、キュービックジルコニアがラインストーンとして使用されていなかったのです!!!!!!!!!!!!
う~、う~、う~、、、、これはまさにお宝!!!
40年以上前の品だけあって、技法的にも古典的なものが使われています。鋳造後に、ニードルでリボン内に文字を彫って行くというもの。左サイド上部の何も書いてないリボンが、選手名と背番号を入れる部分だそうです。
この方法の文字入れは、フリーハンド(手でケがいて行く)ので、当然文字がバラツキます。
そして何十個と作るには、ボーダイな時間がかかりますね。