他社製カレッジリングの修理  【その2】

 もうひとつのケースは、「ユーズド=中古」カレッジリングの修理。

基本的に、これムリ。  ダメ。  イヤっ!

今まで、頼まれてムリムリ何度かやった事ありますが、困っちゃうケースばかり。

ダメ!ダメってったらダメ!

まず、ワケわからん合金製がほとんど。
「買う時14Kと言われた」というリング、切ってみたらメッキだったり。。。。
「925」の刻印がある、、、モノを切ってみたら下地からドス黒い金属が出てきたり。。。。。

【地金品位表示について】

自動車の中古は「トヨタのプリウス買ったら、ハイブリッドじゃなかった・・・」みたいな事はアリマセン。

でも、カレッジリングの中古はヤメましょー!


念ながら、ユーズドのカレッジリングの販売者さんが悪気がある訳じゃないけど、そのヒト達が仕入に行った先で、ダマされちゃう場合がほとんど。。。。中古
のカレッジリングとは、多くは「質流れ品」です。大学卒業時に大枚払って14Kでカレッジリング作ったけど、社会に出て独立したり、ナンダカンダでカネに
困って質屋(Pawn
Shop)で換金・・・という構図ですが、ユーズドのアメカジ雑貨などを海外に仕入に行かれる先は、質屋さんを一軒一軒回る訳じゃありませんよね。質屋さ
んが「流しちゃった」先、つまり「バッタ屋さん」デス。

このようなバッタ屋さんで、「箱1杯ナンボ」で仕入れた品を仕分けする際に、「金色してたら14K」「ちょっと金色がハゲかかってるから10K」「銀色なら925」って定義しちゃって、悪質な場合は打刻まで追加しちゃう。。。。。

「バッタ屋さん」で仕入れたモノに、ギャランティーを求めるのはナンセンスですよね。。。

先日も、「これは重さからしてゴールドだから・・・」とウチに修理を依頼されてこられた方がいらっしゃいました。でも、見てみると合金にメッキ・・・・。明らか・・・・。また、社名の打刻があったのですが、米国モノじゃなくて、ラテンアメリカのブランド。。。。石座にはナントカHigh Schoolの文字。。。高校生でゴールドのカレッジリングはコズカイの範囲に届きません。。

これをご本人はゴールドと信じて、中古とは言えそれなりのお値段で買い求められたのでしょうから、それをお伝えするコチラが気の毒なキモチになっちゃいます。。。。。。。。。。

今現在、金は1g当り4000円近く。14Kリングで20gの品ならその6割近い12g相当が金。金の原材料価格だけでも正規の地金買い取り屋さんで48,000円近くで買い取りますので、「14Kカレッジリングで2-3万円」はアリエマセンヨ!!ミナサン!!!

なんだか、こういう事があるので、「カレッジリング」という品物に信頼性が薄くなる事が、ワタクシとってもイヤデス。。。。

カレッジリングをファションで身に着けられるのももちろんアリです。でも、基本的にカレッジリング・チャンピオンリングというのは、「記憶に刻みたい記念の品」ですので、、、、。

お安い合金の「お安い記念」はイカガナモンカト¥・¥・¥¥¥/¥¥¥・・¥・¥

「記念すべき貴い思い出=Precious memory」のカレッジリングは、やはり「貴金属=Precious metal」でアルベキと思っておりマス!!

フィリップ カレッジリング

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