トム・クランシー

トム・クランシーという小説家をご存知でしょうか?

アメリカの軍事スリラー・フィクション作家で、一般的知名度は高くありません。

「知る人ぞ知る」の典型でしょう。

ワタクシ、このクランシーの小説との最初の出会いのはまったく覚えていませんが、時期だけは明確に覚えています。1989年の秋でしたね。

25年前!

当時ワタクシは、会社勤めをしており、勤務時間中にコーヒー飲みながら夢中になってトム・クランシー読んでいて、上司に怒られた記憶が明確にあるからです。

最初に呼んだのは「レッドオクトーバーを追え」。1984年発刊。旧ソビエトの最新型潜水艦レッドオクトーバー(赤い10月)の艦長が最新潜水艦ともどもアメリカに亡命するっていう奇想天外なストーリー。

1990年には映画化されました。小説での主役は、ジャック・ライアンというCIA局員なのですが、映画ではソビエト潜水艦艦長マルコ・ラミウス役のショーン・コネリーが主人公という脚本になっていました。

でもとにかくコネリーがカッコ良かった!

クランシー小説の第2作は、「愛国者のゲーム」(Ptriot Game:パトリオットゲーム)の原題のまま、これも1992年に映画化されましたね。この作品から主人公ジャック・ライアン役は、ハリソン・フォード。ハマり役でした。

続いて1994年には、クランシーの第4作「いまそこにある危機」もハリソン・フォード主演で映画化されました。

ワタクシ的に、一番お気に入りのクランシーの作品は、映画化されなかった第3作「クレムリンの枢機卿」。

そして1991年発表の「恐怖の総和」(原題The Sum of All Fears)は、なんといいますか・・・・乗っ取られたジャンボジェットがホワイトハウスに突っ込むというフィクション・・・・。10年後の2001年の「911テロ」のモデルにされたのでは??!!後年、非難と先見の賞賛が入り混じった複雑な作品になってしまいましたが、この「恐怖の総和」はクランシー前半作品の集大成ともいえる見事な長編小説でした。

上に書いたように1989年から、クランシーの既刊・新刊を読み漁っていましたが、いつの日か忘れちゃっていました。クランシーの年表を見ると、1996年刊の「レインボーシックス」まで読んでいましたので、そこで止まっていたようです。ちょうど今の仕事を始める準備段階の時でしたね。サラリーマンやりながら、カレッジリングビジネスの準備を副業でやり始め、多忙にしていたので、本を読む時間が無かったのです。

でも、先日出張で成田空港に行った時、機内で読む本を持ってくるのを忘れてしまったので、本屋さんに入り、「なんかイイのないかな~・・・」とペーパーバックの棚を探していたらトム・クランシーの文字発見!

2011年刊の「ライアンの代価」でした。

ダブル主人公は、ジャック・ライアンと「いまそこにある危機」の時に生まれたジャックJrの親子。これを読んで、改めて感心したのは、1980年代からのジャック・ライアンシリーズに登場人物達が、20年以上経過したそれぞれの立場でまだ登場している事。「レッドオクトーバー」のマルコ・ラミウスの教え子のロシア潜水艦帳まで出てくる程。

そこで、再び「クランシー熱」にハマり、Amazonで読んでないクランシーの小説をさかのぼって多数購入して読んでいます。

なんとイイますか、、、非常に読みずらい小説デス。

同時進行で4-5場面が展開されます。

軍事・スパイ物ですが、決して007モノのような痛快なストーリーではありません。

それでもイイっていうお方にのみおすすめします。

フィリップ カレッジリング

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