「彫金技術・工具紹介」カテゴリーアーカイブ

シーリングスタンプ実験中

Philip College Ringとして開発中の新商品カテゴリー「シーリングスタンプ」。

もちろん発売前ですが、自社ロゴを入れたシーリングスタンプを郵便物に試験的に付けて使っています。

そもそもインターネット(メール)の普及で、郵便物は年々減り続けています。そして2020年秋にはコロナが背中をおして、押印廃止の流れから電子請求書など決算書類の電子化が法制化されたので、より郵便物は減っていきます。Philip College Ringも昨秋から電子請求書・納品書を採用しており、毎月出す郵便物は激減しました。

という事は・・・・・

わざわざ郵便を出すのは、メールや電話で済まない特別な連絡になっていくという事です。

心のこもった手紙とか、招待状とか、特別なお知らせとか・・・そういった郵便物には「特別感」があって然るべきと私は考えます。

だから数が少なくなった特別な郵便には、カッコよさとか手間暇かけたとか、威厳とかを持つべきではないか?と考えた一つの結論が古典的なシーリングスタンプなんです。

商品開発の試験として少ない機会の封書にシーリングスタンプを押していますが、正直カネも手間も掛かります。でも、受け取った方の反応を聞くと、相手に伝わる特別感はバッチリのようです。

郵便局での機械仕分けとか配達とかポスト口での摩擦とか、今のところ心配なさそうです。

もう少し改善改良点を探して、今年中に製品化出来ればと考えております。

フィリップ カレッジリング

新兵器:ディスクグラインダー

またまたローテク新兵器を導入しました。ディスク・グラインダーとグラインダー固定スタンドです。

鉄工所で使うヤツですね。固定具に据え付けました。↓↓↓↓↓

スタンドに固定する事でブレる事無く真っすぐ垂直に下げる事が出来ます。

スタンド下部には「治具」というカットしたいものを固定するホルダーがついているので、鋳造後のチャンピオンリングの「スプール(地金鋳込みの管)」をカットするのです。

実は、このサイズのチャンピオンリングはシルバーやゴールドならイトノコや大型ニッパーでスプールをカットする事が出来るのですが、今回はステンレススチールなので非常に硬く、イトノコもニッパーも全く歯が立たないので、このグラインダーとスタンドを購入しました。

取説をよく読むと消耗部品があるそうです。コンデンサーコイルという部品で予備が2個ついていました。使い込んでくると、このコイルが摩耗してくるので適宜交換してくださいとの事です。

ついでに、カットした跡を養生する為の目の粗いヤスリも数種購入しました。スイス製バローベを愛用しているので、バローベの目の粗いヤスリを注文したのですが、工具商社さんが言うには、バローベはシルバー・ゴールドの切削には良いがステンレスの場合、鉄工所で使われている国産のダイヤモンドやすりが良いというので、それも購入してみました。

ヤスリは数十本あります。「ヤスリ・コレクター」です。

フィリップ カレッジリング

シーリングスタンプ

新商品開発中の「シーリングスタンプ」の試作品テストです。

昨年秋の法改正で電子請求書・納品書等が認められて以降、郵便物を出す件数は減っていますが、出す郵便封筒にはロウを垂らしスタンプを押して郵送しています。郵便局の機械仕分け機でスタンプが剥がれたり、欠けたりしないか?親しい人に送った後にヒアリングしています。

今後も郵便物の機会が減る訳ですが、だからこそひとつひとつの郵便に重要性を持たせるべきとわたくしは考えています。

ロウの垂らし方も練習中です。結構多めにスタンプの直径の一回り大きめに、そして少しいびつな形に垂らした方がカッコよく仕上がります。

品質上の最大のポイントは文字の再現性です。金属のスタンプの方は、カレッジリング同様にかなり細かく彫り込めるのですが、柔らかいロウに押し付けると細部の再現性に限界があるようです。

どこまでロウが再現してくれるのか?もうひとつ・ふたつ試作して見ようと思っています。

フィリップ カレッジリング

ブラックサファイヤ選別

現在進行中(生産中)プロジェクトのチャンピオンリングに搭載するブラックサファイヤをタイから調達しました。

コロナ禍でなければ自分の目で見て購入するためにバンコックに飛ぶところですが、今回はリモート購入。長年の友人でタイに本社がある世界的ジュエリーメーカーの日本法人社長が、バンコックで最も信頼できるというカラーストーン専門業者を紹介してくれ、メールと画像のやり取りで調達に成功しました。

ある意味、渡航費用が節約出来ました。リモートも悪くありませんね。

5種の大きさ、合計3600粒です。

↑↑↑↑↑直径1.5mmのBサファイヤ、21.7ct=1400粒です。

↑↑↑↑↑ 1.75mmサイズ 28.15ctで780粒

まず数量を確認します。白い紙の上でピンセットで50粒づつ勘定していきます。

この作業、ものすごく注意力と集中力が要ります。くしゃみ厳禁、うっかり台紙をひっくり返したちゃったら大惨事です。

そして任意で抽出したいくつかの石を選別します。選別ポイントは、割れ・欠けの石と大幅なサイズ違い石の排除。今回は黒石なので不純物チェックの手間はありませんので良かったです。これが透明白色のダイヤなら大変です。

1粒づつカット・欠けのチェックをします。

サイズ違いは見た目で判断出来ます。プロなので。

蛍光灯に透かして見るとサファイヤの青紫が見えます。ブラックサファイヤとは、サファイヤの青が濃すぎて黒く見えるものなのです。

↓↓↓↓↓拡大

更に拡大↓↓↓↓↓

青紫が見えるでしょ!!

以上

フィリップ カレッジリング

スタッフ紹介:恩田くん

初のスタッフ紹介!!恩田くんデス!!

本人の希望で年齢は「不詳」とダケ公表。ジュエリー職人歴は、ワタクシより長く約30年。
カラフルなカラーストーンジュエリーが特徴のイタリアの高級宝飾ブランド「ポメラート」の専属職人をしていましたので、石留めは得意技。

欠点は、仕事に対して少々慎重過ぎるコト。ワタクシの場合「こういうのやったコト無いけど、ヤッテみよっと♪」と軽いノリで挑戦しますが、恩田君は至って慎重派。

でもその欠点の裏返しで長所は、ヤル時には地道にコツコツと集中してヤルところ。
新手法や新しい道具・技術に挑戦的なワタクシが開発した方法を「え~~・・・」と当初はネガティブに拒否しながらも、コツを掴むとワタクシより正確に上手にこなすようになる正反対的特徴のいいコンビなのです。

以上

フィリップ カレッジリング