今年も残りわずか

今日は12/24。

キリスト教的には12/25のイエス・キリストの誕生日とともに「前夜祭」として1年で最も大切な日です。日本の大晦日って感じですね。

そして2021年も残すところあと1週間。2年目になるコロナ禍の年が終わります。

この秋以降、新規感染者数が少なくなり、若干ですが社会が正常化に向かいつつあります。オミクロン株という不安材料はありますが、確実に人類は感染症パンデミックを克服しつつあります。

期待は、コロナ飲み薬など治療薬が相次いで承認されている事です。そして、新規感染者に占めるワクチン接種利率の低さから、ワクチン効果が科学的・統計的に証明されてきていますので、体質や持病など合理的理由からのワクチン接種非接種者ではなく、「怖い」とか「嫌い」とか「信用出来ない」など非合理的理由からのワクチン回避者にもワクチン接種が進むはずです。そしてワクチンも更なる改良がなされていくでしょう。

来年の今頃は世界的な社会正常化の期待が出来そうですが、2022年の過半は「ウィズ・コロナ」を強いられる事間違いなしです。


コロナ対策としてのマスク・手指消毒・ソーシャルディスタンスの副産物と言えるのは、昨年と同様にインフルエンザが流行しない事ですね。これは、マスク・消毒などがいかに感染症対策として有効かという事の証左です。

アメリカのおバカ前大統領のように、「嫌いだから」「マスクなんて予防にならない」などという非合理的理由でマスク着用を拒む愚か者は、今、世界に少数派になりました。

ノーベル賞学者:山中氏率いる理化学研究所が「ファクターX」と称する日本人が欧米人に比べてコロナ感染者率が低い事を研究しています。日本人の遺伝子にファクターがあるかも???としています。

確かに日本、中国、韓国をはじめとするアジア各国(人種的にはモンゴロイド)に感染率は西洋各国に比べて格段に低いので、確かに遺伝子的=人種的な要素はあるでしょう。

わたくし、インフルエンザの非流行の事実から、マスク着用率・手指消毒回数などが大きなもうひとつの「ファクターX」ではないかと思うのです。

防犯カメラが世にあふれている現代ですので、街や駅・空港・道路などの防犯カメラ映像をAI分析して、「マスク着用率」「手指消毒累計回数÷人口=消毒比率」などの統計をすべきではと考えます。

西洋社会では、「マスク=顔を隠す」のは人を攻撃する時や悪い事をするとき=身元を隠す事という概念が歴史的に強くあります。

日本でも古来は、盗賊など「ナントカ頭巾」がありましたので、西洋と同様に顔を隠す事は良い事とはされなかったようでしたが、昭和中期に大きな変化がありました。

わたくしの幼少時代に、小学中学の義務教育期間で天然痘・結核・感冒・日本脳炎などの感染症対策が「ほぼ義務化」されていました。冬になるとマスクをして、外から帰ったらうがい・手洗いを「しなければならない」と教えられ、学校の廊下の水洗所に行列を作って手洗いをしました。

つまり、日本は昭和の義務教育で基本的な感染症対策が国民に広く浸透しています。それが「マスク着用率」「消毒実施率」の高さにつながっていると考えます。


このコロナ禍の2年間、わたくしは今まであまり考えもしなかった「社会的な事柄」を深く考えさせられます。

フィリップ カレッジリング