ナイチンゲール

ある日の讀賣新聞の国際欄にナイチンゲールに関する記事が載っていて、興味深く読みました。

この記事で興味を持ったので、ナイチンゲールについてwikipediaなどでも詳しく調べてみました。

フローレス・ナイチンゲールは「白衣の天使」と呼ばれ、ホスピタリティー溢れる看護師の代名詞のように思っていたのですが、その国際的評価の源泉は数字と統計を駆使し、病院病室の衛生管理を推進した事だそうです。

19世紀のクリミア戦争の際、イギリス軍病院で亡くなった人のうち、伝染病で亡くなった人が8割、戦闘が原因で亡くなった人が1割、その他1割だったそうです。兵舎病院での死者は、大多数が傷ではなく、病院内の不衛生(蔓延する感染症)によるものだったので、病院内の便所掃除やベッドシーツの頻繁な交換や洗濯、感染症の疑いのある患者の隔離や医師看護師の感染防止(マスクの着用・頻繁な手洗い)をナイチンゲールが推進した結果、軍病院内での死亡率が42%だったものが5%に下がったそうです。

つまり感染症対策の大基本、マスク着用・手洗い励行・接触制限や隔離がいかに有効かを立証したからこそナイチンゲールは世界的な名声を得た訳です。

アメリカ人は、トランプ前米大統領にナイチンゲールの伝記を読ませるべきでしたね。

ドナルド・トランプは置いといて、コロナ禍の今、我々がとっても心しなければいけない事をナイチンゲールは教えてくれます。

フィリップ カレッジリング