B.LEAGUEの野獣

B.LEAGUEに「野獣」が参戦しました!

フィリピン人のサーディ・ラベナ選手(フェルディナンド・クリソローゴ・ラベナIII世)

今年6月にB.LEAGUE西地区の三遠ネオフェニックスとアジア特別枠で契約しました。

 

 

以下、wikipediaとチームHPより

 

フィリピン・イロイロ生まれ。24歳。アテネオ・デ・マニラ大学ではフィリピンのインカレに当たるUAAP選手権で3連覇に貢献し、3年連続でファイナルズMVPも受賞。また、フィリピン代表にも選ばれ、2019年ワールドカップアジア予選にも出場。

身長189cmとバスケ選手としては中背ながら97kgのしっかりした体幹で素晴らしい身体能力を持つそうです。

日本ではあまり知られていませんが、フィリピンはアジアのバスケ大国で、バスケットボールは国技でもあります。

 

WIBAランキングで30位のフィリピンは40位の日本の格上で、国内唯一のプロスポーツリーグPBA(Philippine Basketball Association)は、フィリピン国内で圧倒的な人気です。

 

ワタクシ、ラベナ選手のプレイを見てみたいと思うのですが、ネオフェニックス所属となるとなかなか観戦の機会がなさそうです。

 

このラベナはPBAを経由せず、直接B.LEAGUEチームと契約したというところで非常にレアなケースになります。これにはB.LEAGUEの長期ビジョンが背景にあります。

 

ひとつは、前年のバスケW杯で実感された国際的なフィジカル・プレイへの日本人選手の弱さの克服。

 

もう一つは、B.LEAGUEの長期的発展の為のアジア進出への足掛かりでしょう。

 

 

2019W杯で日本バスケ直近の課題として浮き彫りになった「フィジカルの弱さ」。ここでいう「フィジカル」とは噛み砕いて言うならば「当たりの強さ」です。そうです、バスケはコンタクトスポーツなんです。この解決には大きく二つの課題があります。

 

 

ひとつは、日本の審判がフィジカルコンタクトに対して変なフェアプレイ精神で神経質にファウルと取りすぎるので、日本選手はその基準でプレイをしてしまっている事です。この解決は比較的簡単です。審判基準を変えればよいのです。でも、国際的にどこまでの「当たり」ならOKなのか?そういうプレイを見た事もない審判団には、ルールブックの変更だけでは実践出来ないですよね?

 

そこでワールドクラスで通用している選手がB.LEAGUEに存在する事が不可欠になります。NBA所属の八村や渡邉が日本代表に合流し、練習試合をした時、真っ先にアピールしたのが「フィジカルコンタクトに対するファウル基準が変!」でした。

 

実際のW杯のゲームで、海外選手と互角に渡り合えたのは八村・渡邉・ファジーカスのNBA経験者3名だけで、篠山竜青や田中大貴などB.LEAGUEのスタープレイヤー達もW杯後に、「フィジカルに大きな課題を見た」と語りました。

 

そこで二つ目には、NBAやPBAなどグローバルスタンダードのフィジカルプレイ経験者をB.LEAGUEに多く所属させる事です。ラベナ選手は、フィリピン代表として出場したW杯で他国選手に競り負けず、十分通用した実績がありますので、審判団や他のB.LEAGUEプレイヤーに刺激を与えるでしょう。

 

 

もう一つの「アジア進出」については、長くなりますので、また別の機会に。

フィリップ カレッジリング

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