ヴェトラーユ実験

先日、入手したフランス製顔料ヴェトラーユの試験をしました。

 

まず、UVレジンに混入して実験。

レジンとヴェトラーユの配合割合、難しいです。

 

黒はごく少量でレジンが染まる。青は量の加減が難しく、薄いと紫、濃いと紺色。赤は、薄いとピンク、濃いと赤になるが透明感が強い。直接塗布の方が良いか?黄色は濃いと茶色っぽくなる。

 

紫外線に当てると色と濃度によって硬化時間が異なります。

黒と赤が遅い。青と黄色が早く、黄色が最も早い。

青と黄は15分で硬化。

黒は30分

赤は40分。

どうやらヴェトラーユの割合が多くなると硬化が遅くなる。

 

でも、出来栄えはあまり良くありませんでした。

表面がデコボコしてしまいました。

 

 

黄色は透明なので混ぜた時のつまようじの跡が目立っちゃいました。エナメル(七宝)の技法は、フランス語ですが、この透明感のある出来上がりを「バスタイユ」と言います。

 

青は不透明、えっと、、、フランス語で・・・オパックだったかな?

ス穴もあります。きっとUVが強すぎて温度が上がり、気泡が抜けちゃったんじゃないかと推測出来ます。

 

 

黒は非常に出来悪し。きっとヴェトラーユが多すぎ。

配合、UVの強度、時間などなどいろいろ実験せねば、まだまだ実用化にはなりません。

 

 

続いて直接塗布を実験します。

乾燥に8時間以上かかるでしょう。

 

写真撮り忘れましたが、UVを当てた時よりきれいに固まりました。でも、原液のままなので色目が濃い状態です。もしかしたらUVレジンじゃない通常の24時間硬化の樹脂に混入した方がいいかもです。

 

地道に実験する必要有りですね。

 

フィリップ カレッジリング

コメントを残す