外房気象波浪研究所(Philip College Ring)は、5/20 今年の梅雨入りを宣言致します。
気象庁の梅雨入り宣言は面倒デス。
(定義)
・梅雨前線の影響で前日当日が雨
・その1週間後の天気予報で5日以上、曇りか雨
と言うのが一般向けの定義ですが、実際には気圧配置図・予想図、そして気象衛星による梅雨前線付近の湿度測定値などの科学的基準が基本です。
更に面倒にしているのが、「梅雨入りしたっていうのに晴天続きじゃねーか!!」などのクレーム。役人の大の苦手は「クレーム」です。「責任」が怖い人種です。そこで科学的根拠以外に上記の(定義)を定め、「いや~、、昨日今日が雨でして・・・予報では今後5日程雨曇りだったんですけどねーーー、、晴れちゃいましたねーーー、ウチの責任じゃないんですよー」って言い訳する訳です。
ちなみに外房気象波浪研究所、所長のワタクシの苦手はヘビ。命とカネ取られなければ責任なんかどれだけでも取ります。
外房気象波浪研究所の気象予測・波予測は、国民の為でも誰の為でもなく、全くもって自分自身が仕事と波乗りのスケジュールを調整する目的で気象を勉強し、波が上がる事を予測しているワケでして、一切のクレームは受け付けておりませんので好き勝手に「宣言」します。
でも一応、根拠はあるのです。
日本付近気圧配置図
東にでっかい太平洋高気圧。この高気圧は夏の太平洋高気圧ではありません。冷たい空気の春の高気圧です。東経140度付近の南海上の低気圧を中心に、東西に長い前線。こいつが梅雨前線です。
広域気圧配置図を見ると、、、
中国東部・朝鮮半島・日本列島・ロシア極東地域にゴチャゴチャと気圧が込み合っています。でも、前線の南側は全くの空白地帯。
気象衛星写真を見ます。
雲の中心が大きく2か所。
1つは、南海上の低気圧の東西に湿度の高い雲。そして沖縄本島・台湾北部・広東省周辺に丸っこい白が濃い雲が点々としている部分が見えます。白が濃いのは水蒸気濃度が高い事を示します。つまり強い雨を降らせる雲。
これ、気圧配置図と併せ見ると、前線でつながっているのがわかります。
雲が途切れているように見えますが、実は太平洋上の雲と沖縄・台湾周辺の雲が前線でつながっています。今後、既に30度超えの生暖かい南シナ海の水蒸気を前線の尻尾(西の端)が吸収して、どんどん白の濃い雨を降らせる雲を作り続けます。
するとどうなるかと言うとですね、ちょこっと太平洋上の高気圧が北にズレるとこうなります。↓↓↓↓↓
西日本から関東にかけて雨天域。
これを根拠に「梅雨入り宣言」しました。
ちなみにこの破線の雨天域には、日本の人口の7割程が住んでいます。