アルバルク東京2連覇!!

5/11 横浜アリーナで行われたB.LEAGUE2018-19決勝戦 昨年に続き、アルバルク東京が2連覇を達成しました!!

 

アルバは「タフネス」としか言いようがありません。

 

「史上最強のワイルドカード」とも言いましょうか。

 

そしてジェッツは「運」がありませんでした。

 

 

 

去年は、ジェッツが東地区1位、アルバが2位での対決。今年はジェッツはリーグ史上最高勝率.865でのぶっちぎり断トツの東地区堂々の1位で更に天皇杯を3連覇中。アルバは東3位、ワイルドカードでのプレイオフ進出。今シーズンのリーグ戦直接対戦成績は、ジェッツ5勝1敗と圧倒的にジェッツ優位でした。

大方の予想ではジェッツ圧倒的有利、ワタクシもジェッツの初優勝の日だと思っていました。

 

そして去年のファイナルは、2Q終盤まで互角の戦い、3Qでジェッツオフェンスが失速したところアルバは着実に得点を積み重ね、3Q終了時点で14点差となり、最後は85-60の15点差でアルバが2代目王者になりました。ジェッツは、昨年と同じ会場、同じカードに対して強烈なモチベーションもあるはずでした。

 

 

ところが、、、、

ジェッツにとって昨年の悪夢のような3Qが今年も待っていたのです。

 

 

1Qは16-15、アルバ1点リードと拮抗。2Qは壮絶な打ち合いになり、一時ジェッツがリードしたが35-33とアルバ2点差で前半終了。バスケの1-2点差は、1回24秒のオフェンスでひっくり返る点差なので全くの均衡でした。

 

 

ハーフタイムを挟んだ3Q、立ち上がりにアルバ竹内が立て続けに3Pを2回決めます。竹内の得点は、この試合でこの2シュートのみ。不思議な事にそこからジェッツのシュート成功率がガクンと落ち、リバウンドも奪われます。アルバは着実にリバウンドとオフェンスをモノにして得点を積み重ねていき、3Q終わってみれば64-45の19点という大量得点差。

 

通常、15点差以上ついてしまうと4Q10分で差を詰めることは難しいのです。昨年4Qは、3Q終了時点で14点差をつけられたジェッツが抵抗できず15点差で試合が終わりました。

 

しかし、今年は4Qにジェッツの驚異的な反撃が!!残り30秒で2点差まで詰め寄ったのです。横浜アリーナは12900人以上とほぼ13000人の大観衆。この時、会場は悲鳴と怒号の大興奮状態!!

 

だけど、、、、残り10秒、、、、、富樫がファウルを犯してしまい、アルバのカークがそのフリースローを2本ともリングに沈め、4点差・・・・残り10秒4点差はゲーム終了を意味しました。

 

最後までジェッツは勝利の女神に見放されたのです。

 

「運」です。

 

 

 

しかし、別の見方をすればアルバのバランスの取れた攻守が優れていたという事。

 

田中大貴は16得点、馬場雄大が12得点12リバウンド、カークが14得点9リバウンド。安藤が9得点、竹内とザックバランスキーが6得点づつと、全員がまんべんなく得点をとりました。戦術的には、リーグ戦では大貴と雄大は同時にコートに立たないのですが、このファイナルでは大貴と雄大の日本代表コンビが「ダブルエンジン」でジェッツディフェンスをかき回しました。そしてアレックスカークのインサイドの強さは大したもので、オフェンスでインサイドにいると必ず得点、ディフェンスでインサイドにいるとジェッツの外したシュートをことごとくリバウンドしました。

 

ジェッツは、今シーズンのリーグ戦の勝ちパターンそのままの富樫→西村とPG交代で攻めますが、富樫に次ぐ得点源のマイケル・パーカーが不調。4Qになって富樫・西村のダブルPGで19点差を2点差まで詰めたのですが、最後まで運に見放されました。

 

 

アルバで最高得点の大貴がMVPかと思ったのですが、12得点12リバウンド6アシスト2ターンオーバー2スティールと攻守に大活躍の雄大がMVPに!

 

 

そして、優勝トロフィーは今年もアルバのキャプテン正中選手の手に。

 

 

この金の紙吹雪が舞う中、私はジェッツベンチを見ていました。

 

多くの選手達が放心状態で目を背ける中、富樫勇樹は一人、お立ち台のアルバの選手達を見つめ、くちびるを噛みしめていました。

 

富樫!君はリーグ優勝を逃し続けているが、日本最高のPGなのだ!

まだ25歳!

 

フィリップ カレッジリング

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