地金相場分析 その2

先のプログで金銀プラチナ相場の20年推移を見ました。

 

今度は為替相場も見てみましょう。もちろんドル/円。

1990年終わり頃には140円台でした。ワタクシが今の商売を始めた2000年頃は一旦下がって110円程度。でもその後再び130円台、再度110円台になり、2007年に民主党政権の登場で日銀が機能しなくなり、円は売られに売られ2012年には75円まで高騰。2013年自民党政権復活で日銀の政策が大転換し、積極的な為替介入と金融緩和政策で円安に持ち直し、平均110円って感じです。

 

まあ、購買力平価などを見ると1ドル100円から110円が適正水準でしょう。

 

 

上記の為替推移を金相場グラフに重ねてみました。

円安局面では金価格は低く、円高局面で金は高くなっています。しかしながら長期の移動平均線で見ると、なんだかんだで20年前の4.4倍高ってコトですし、今後も新たな金鉱山でも発見されない限り、下がる事は無いでしょう。従って、後は為替レート次第で日本ではいくらで金を入手出来るか?の乗算のみです。

 

銀相場も全く同じ傾向。

移動平均では20年前の約3倍の価値ってコトです。

 

 

実需の金銀とは違う動きのプラチナも念のために。

大きくは為替と逆傾向がありますが、やはり2009年とか見ると投機的要素に左右される相場と言えます。そして、プラチナは今後あまり上がらない事が予想されています。それは、最も大きな需要の自動車が将来排気ガスを出さない電気自動車にシフトする方向だからです。そうすると実需としてはITが成長要素ですが、プラチナは他にも産業用途が広いので大幅に値崩れするってコトはなさそうですが、金のように上がり続ける事は無いでしょう。

 

まあ、プラチナも投機的要素が抜けて実需で相場が動く商品になったってコトです。

 

あとは為替のみです。

民主党政権の時のように為替が大暴れしないような政策の継続を望みます。

フィリップ カレッジリング

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