工具紹介シリーズ 溶接材料その1

ちょっと間が空いてしまった「工具紹介シリーズ」ですが、今回は工具というより材料のご紹介。

 

溶接に用いるいわゆるろう材。

ハンダ付けのハンダの役割ですね。

最近はプラズマ溶接機を多用しますので、ワイヤー類が主流です。

製品はシルバー925ですが、ろう材には925より品位の高い950(シルバー95% 銅5%)の材料を用います。一番左が最も多用する直径0.6mmの950ワイヤー。そして10Kで1.5mmの角材と14Kの1.5mm角材。

 

たまに使うシルバー900(銀90% 銅10%)の0.26mm極細ワイヤー。

これは小粒石を留める爪を形成したり、修理したりする際に使います。

 

各種太さのシルバー925の角材。

2.5mm角 1.5mm角など。

 

実際に使う時は、ローラーで先端を欲しい厚みに形成します。

先っぽだけ広がって薄くなっているのがわかりますか?これはリングのサイズ直しの際に、サイズを拡げる分の継ぎ足し材に必要な厚みにローラーしたからです。

 

これは14Kの2mm角材

プラズマ溶接に使った時のカーボンが付着しています。

 

14Kと18Kは、削ってでたパウダーを丁寧に拾い集めて保管しておきます。

ある程度溜まったら、専門業者さんに出して「リテンション」という再精製をしてもらいます。

 

削りくずをそのまま溶かせば使えると思ってるでしょう?

 

それ大間違い。

 

一度鋳造したり溶接した金銀には、酸化化合物や硫化化合物などの不純物が入り込みますので、そのまま使うとス穴ぶつぶつの出来の悪い地金にしかなりません。「リテンション」と言って、専門業者さんに精錬してもらうのです。

 

その2に続く

 

フィリップ カレッジリング

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