2011年から始めた「アメフトに行こう!プロジェクト」は6年目を迎えました。2017シーズンのプロジェクトを始動致します!
今年のXリーグは8/26(土)から開幕していますが、オービックシーガルズの開幕初戦は9/5(火)に東京ドームでIBMビッグブルーと対決します。ビッグブルーとは、春のパールボウル決勝でも対戦した好敵手です!
さて、毎年恒例の「今シーズンの見どころ」「今シーズンのオービックシーガルズ」をオービックシーガルズ大橋誠GMに寄稿頂きましたのでご紹介します。
【大橋 誠氏】
早稲田大卒後リクルート入社
同社の同好会・実業団リクルート・シーガルズのプレイヤーとHC歴任
オービック・シーガルズHC時代に2010-2014のライスボウル4連覇
アメフト日本代表守備コーチ
現オービックシーガルズGM(ジェネラルマネージャー)
昨シーズンより導入されたNFA式リーグ戦(詳しくはこちら:http://www.xleague.com/rule/)により、実力伯仲の試合が増え、まさしく群雄割拠の体をなしてきたXリーグです。昨シーズン、SUPER9に所属するチーム同士の試合は21試合ありましたが、そのうちの実に15試合(71%)が7点差以内で決着、さらには7試合(33%)が3点差以内という僅差でした。2017シーズンはその厳しさにより拍車がかかりそうな予感がしています。
上位チームにおけるアメリカ人選手の獲得、戦力強化は人数・レベルともに過去最高となりそうです。特にオフェンスの司令塔であるQBについては、多くのチームがアメリカ人選手をエースに据える見通しです。富士通・IBM・ノジマ相模原はご存知の通りですが、パナソニック・アサヒビール・アサヒ飲料もそこに参戦してきます。
彼らはスローイング・モビリティ能力(パス出し時の動作・視野・パスそのものの品質)の高さを存分に活用して戦うでしょうから、ディフェンス側としては、より広いフィールドをカバーできる機動力を持たなければならなくなり、攻防が例年にも増してダイナミックに展開されていくでしょう。
また、局地戦ではフロントラインの戦いが、激しく繰り広げられそうです。ディフェンス側は、QBに心地よくプレーさせないことを命題にプランを組んできますから、様々な形でプレッシャーをかけてきます。オフェンス時にはそれを阻止なければなりませんし、ディフェンス時にはQBまで到達することが必至となります。自然、フロントラインのやり合いは、熱くならざるをえない、ということです。
さて、文字通りサバイバルと言える今シーズンではありますが、我がオービックシーガルズの進化も目覚しいものがあります。春シーズンより話題となった新QBウーズィー選手が率いる爆発力のあるオフェンスはもちろんのこと、菅原選手の緻密なオフェンスも健在。今期磨いてきたランプレーではOL陣のアグレッシブさが増し、新人RBの成瀬や李が元気いっぱいに走り回っています。
そのオフェンスに対抗するべく、チーム内での戦いで対応力を磨いきたディフェンスは、剛柔織り交ぜた多彩なパターンでオフェンスを苦しめます。BJ、KJ、三井がアウトからプレッシャーをかければ、清家、仲里、中田がインサイドを押し上げ、岩本、砂川、三宅らセカンダリーがタックルに襲いかかるという具合。その他にも、スピードスターぞろいのWR陣とアスリート軍団DB陣が高いレベルで切磋琢磨しあうなど、チーム内でのバトルが激化し、チームの進化を後押ししています。
何よりも、昨季より就任した古庄HCの標榜するハードワークに裏打ちされた確固たる自信というものが定着しつつあることが大きいでしょう。苦しい場面でこそ試される揺らぎのない自信が構築されつつあります。
前述しましたように、今シーズンは強豪との戦いが続く、険しい道を進んで行くことになります。しかしながら、苦しい戦いだからこそ、楽しんでくれるのではないかと思わせてくれる、そんなオービックシーガルズが今年のチームです。是非、共に厳しく激しい戦いを楽しんでください。
オービックシーガルズGM 大橋 誠