豪雨災害多発 でもほぼ梅雨明け

先週の九州北部の豪雨災害、未だ行方不明者の捜索が続いています。お亡くなりになった方の冥福をお祈りし、被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

 

そして昨日は、名古屋で市街地が冠水する程のゲリラ豪雨。

北関東でも雷雨と不安定な天気が続いています。

 

気象庁の梅雨明け宣言はまだですが、先般の台風3号の横断で実質的には梅雨明けの気圧配置になっています。

気圧配置図には未だ梅雨前線のかけらが斜めにかかっていますが、衛星の画像を見ると、、、

日本列島上空には局地的な雨を降らせる程度の雲のみ。

でも、前線の南側に当たる地域は集中豪雨や雷雨の警戒は必要です。

 

広域気圧配置図を見ると、、

中国北東部とベーリング海域に低気圧、沖縄付近と日本の東海上に高気圧。

その狭間に若干の前線という、もうすぐ真夏という気圧配置。

 

東海地方の真南に低気圧があります。弱い低気圧ですが、この低気圧から反時計回りに吹き込む暖かい南風が前線の南端にぶつかり、昨日の名古屋地方の集中豪雨になったものと思われます。

 

この低気圧、二つの高気圧に挟まれ、海水温の高い場所と低い場所の境目にありますので、これ以上は発達しません。

 

海水温分布図に気圧配置図、衛星画像を重ねて見るように書き込みをしてみました。


低気圧はちょうど水温の変わる微妙な位置です。

 

しかし、更に南の水温の高いエリアは、現在は高気圧も低気圧も等圧線さえない空白地域。

衛星画像に写っているいくつかの小さな雲の塊が、もうすぐ熱低になる可能性大です。

 

今週末に熱低発生、週明けに台風になり、フィリピンの東海上に接近、その後の進路はその時の気圧配置次第ですね。

 

現状の気圧配置のままなら、フィリピンの東で北東に急カーブして日本の南海上を北東進する理想的なコースですが、これは期待的観測デス。まだ熱低さえ発生していないのですから。。。。

 

こんな予想を立ててしまうのは、この数週間、あまりに波が無いので「ほぼ妄想状態」になっているかも・・・?

 

フィリップ カレッジリング

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