5/27(土)代々木競技場で行われたB.LEAGUE2016-17ファイナル。
初代王者は、栃木ブレックス!!(前リンク栃木ブレックス)
B.LEAGUE大河チェアマンから優勝トロフィーを贈呈されるブレックスのキャプテン田臥勇太。
当日は快晴、夏のような気温の都内に1万人以上の観客が集まりました。
試合開始1時間前にはアリーナは満席!
この数年で、バスケを観る側も進化しました。
以前は、試合開始時間に合わせて観客が集まりだす・・・というのが普通でしたが、今はバスケの試合前のイベントやエンターテイメントを楽しむ事が浸透したようです。
特に旧bjリーグがゲーム前エンターテイメントを重視し、「ゲームの1時間以上前からアリーナに足を運びましょう」の運動を地道に11年間続けた成果が、B.LEAGUEになって開花したものです。
そしてB.LEAGUEになってからというもの、そのエンターテイメント性はより高まりました。今では、音響、ライティング、MC、チア、ゲストなど演出はNBAやNFLのゲームオペレーションに負けないクオリティです。
唯一、ワタクシ的不満は、グッズ・飲食・サービスの出店が少々プアな事。
これは、きっと国立の競技場を使う制約によるものと思われます。
1964年東京オリンピック以来、伝統的に代々木体育館はバスケ・バレーボールなど屋内球技の「聖地」ではあります。そして、都心の超好立地で関東のみならず、日本中からのアクセスや周辺宿泊施設事情など様々な要件が整っているのは間違いありませんが、商業スポーツ興行としてB.LEAGUEの大試合における会場運営の在り方は、将来の課題でしょう。
そしてゲーム内容!!!!
素晴らしかったデス!!!
日本のバスケのゲームクオリティは飛躍的に進化しました。
ともにリーグ戦を地区1位通過し、プレイオフで有力チームを破ってファイナリストになった両チームとも、非常にハイクオリティなゲームを見せてくれました。
1Q 21-21
2Q 37-43
3Q 63-59
と最大点差6点のシーソーゲーム!
観ている側も、まったく息を抜くヒマありません!!
そしてアリーナが最もアツく燃え上がったのが4Q残り5分弱の時。
63-59で川崎リードで始まった4Qですが、栃木がジリジリ追い上げて3分経過時点で68-68の同点。その後も取ったり取られたりのシーソーゲームが続き、まったくのがっぷり四つって状況で、残り時間5分を切ったとき、熱狂は最高潮に達しました。
この直前に川崎ファジーカスが、シュートとフリースローを連続して決めて74-72とリードしましたが、栃木ギブスがシュートを決め、すぐに74-74の同点に!
得点源ファジーカスですが、リーグ戦の時のようにシュートを決めさせてもらえません。逆に、厳しいマークからかなりのファウルを受け、フリースローの機会を得ます。13回のFTチャンスを13得点、成功率100%という驚異の精度で得点を挙げ、チームトップの23点を弾き出すも、すぐに追いつかれ、少々メンタル的にダメージを受けたような印象のファジーカスがヴィジョンにアップになったところです。
そのイヤな予感、的中。
この1分後、ファジーカスは珍しく「アンスポーツマンライクファウル」を宣告され、個人ファウル3つ目に。個人ファウルは1試合中5回で退場になってしまいますが、この「アンスポ」ファウルを受け、累計3回目という事は、もし次に同様のファウルを受けると「ディスクオリファイング・ファウル」と言って一発退場を宣告される可能性が出ちゃったのです。
ゲーム序盤からしぶといディフェンスを続け、集中力が途切れない栃木の戦略勝ちです。
ここで潮目が変わりました。
栃木がジリジリと得点を積み重ねますが、その後のファジーカスは接触を避けながらの「縛り」を受けたプレイをせざる負えなくな
ってしまい、精度を欠いてきました。
残り時間1分で79-82とたったの3点差ですが、栃木は全員が集中し川崎のオフェンスをしのぎますが、川崎はチーム全体のシュート精度が低下。残り時間30秒で79-84と5点差になり勝負がつきました。
ゲーム終了ホイッスルの瞬間の田臥。
37歳ですが、出場時間28分と大奮闘してチームを冷静にコントロールしましたが、この時ばかりは感情が噴出したようです。
おっと、お約束のチアのねーちゃんのショットを。
明日5/30は、年間表彰式B.LEAGUE AWARDS SHOWが行われます。