14Kリング修理-2

モルタル剥がしに悪戦苦闘してお納めしたS様の14Kリングの修理品。

お納めして1週間ほどしたら、再びご連絡が・・・・。

 

「石を割っちゃいました・・・」

 

「???!!!!!」

 

再びお送り頂きました。

典型的な打突痕デス。

S様はモルタル等を使う建築現場のお仕事との事。

リングを可愛がって頂き、仕事中もお着け頂けるのはありがたいのですが、やはり貴金属装身具を激しい作業をする際にはお付け頂かない様ご助言しました。

 

ワタクシも以前は作業の際にも自身のカレッジリングを装着しておりましたが、作業の動作で工具や機械その他にリングをぶつけてしまい、リング本体にキズが付き、一番出っ張っている先端の石に良く被害が出ていました。

 

従いましてカレッジリング屋でありながら、今は作業時にはカレッジリングを着けていません。

 

天然宝石はそこらへんの石より全然硬いものですが、手腕を動かした際の遠心力がついて体積の大きなもの(例えば机の角・金属製機械など)に打突しますと、物理的に体積の小さい方(リングの石)が壊れてしまうのです。例えば、頑丈な事で有名なボルボのクルマでも、止まっているダンプカーにぶつかればボルボの方が激しく壊れるのと同じデス。

 

最も硬いダイヤモンドでさえ、大きなものに打突すると割れます。

 

 

今回もリング本体は無事。

もちろん再度、載せ換えしました。

S様~、今度からもう少し大事に扱ってくださいませー!

 

フィリップ カレッジリング

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