14Kリング修理-1

S様ご夫妻の結婚指輪を2011年秋にお作りさせて頂きました。

14Kリングにご主人様はゴールデントパーズ、奥様はピンクトルマリンの豪華仕様でした。

 

ご主人様のリングの石が割れてしまった・・・同じ石を載せ換えて欲しい・・とのリクエスト。

天然石なので、全く同じ石はありませんが、似た色目の石を探して、お載せすることに。

 

ところがリングをお送り頂き開封してちょっと・・かなり・・ビックリ!

 

石が取れているのは良いとして・・・

なんだか、リング全体を覆う謎の物質が・・・・

最も硬度の高い14Kなので、リング本体は問題なさそう・・・

まずお湯と専用洗剤を使い、超音波洗浄機で洗浄。

表面の汚れは落ちましたが、ナゾの物体は取れません。

 

丸1日、アセトンに浸漬。

ダメ。

 

更に丸1日、トルエンに浸漬。

ダメ。

 

う~う~、、、、、。

石載せするのは簡単ですが・・・・。

汚れたままお返しするのはPhilip College Ringのプライドが許しません。

S様に「このナゾの物体は何でしょうか??」とお伺いしました。

 

お仕事で使っている「モルタル」。

細骨材とセメントと水とを練り混ぜて作る建築材料だそうです。

 

モルタルに効く溶剤を調べました。

無いそうです・・・・。

覚悟を決めて、ルーターに極細のダイヤモンドドリルを装着し、低速回転で注意深く削ってゆきました。

 

そんでもって、キレーになってから石載せ換え。

さすが14K!! リング本体は表面の小キズだけ取ればビッカビカ!


さすが東洋一のカレッジリングマシーン!(自画自賛)

ガンコなモルタルも一掃し、リング本体にはキズひとつ付けません!

お返ししたところS様より「びっくり!?まさか作り直したのでは?」とお問合せ!

14Kリングは修理代金だけで作り直せる金額じゃありませんよーー♪

 

このS様の14Kリング修理、続編があります。

フィリップ カレッジリング

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