日付が不明ですが、読売新聞の編集手帳を写メったのが出てきました。
要点は、
「戦争の放棄」をうたう憲法9条は尊いけど戦争は相手が仕掛ける場合があるので、いくら憲法で戦争放棄をうたっても避けれるものではない。
回避するには3案。
A案:「泣き寝入り作戦」
侵略されても何をされても泣き寝入りする。
B案:「こわおもて作戦」
どこの国も手を出せないように軍備を拡張し整えておく。
C案:「仲間作戦」
日本に手を出したら黙ってないぞっ!っていう仲間を作っておく。
どれもダメってなら、D案出してよ・・とも言っています。
ごもっとも。
そもそも議論かまびすかしい現行憲法の9条ですけど、その成立の背景や目的を知った上で議論してるんですかね?
これ、1946年2月3日にGHQ(連合国占領軍総司令部)から出された指示書の一部抜粋。公文書として残っています。
War as a sovereign right of the nation is abolished. Japan renounces it as an instrumentality for settling its disputes and even for preserving its own security. It relies upon the higher ideals which are now stirring the world for its defense and its protection. No Japanese Army, Navy, or Air Force will ever be authorized and no rights of belligerency will ever be conferred upon any Japanese force.
国権の発動たる戦争は、廃止する。日本は、紛争解決のための手段としての戦争、さらに自己の安全を保持するための手段としての戦争をも、放棄する。日本はその防衛と保護を、今や世界を動かしつつある崇高な理想に委ねる。日本が陸海空軍を持つ権能は、将来も与えられることはなく、交戦権が日本軍に与えられることもない。
つまり、連合国(実際にはアメリカ)から第二次世界大戦でアジア地域に大きな戦禍を起こした大日本帝国への懲罰として、全世界の全国家に認められている自衛権・交戦権を放棄させられたものです。半世紀以上経ち、平和が常態となった私たち日本人にとっては、戦争なんかトンデモ無い!と考えるようになり、この懲罰は立派な効果を上げました。
その反動として、この第二次世界大戦の懲罰目的の9条を神聖化してしまい、70年経って日本の周辺環境や世界情勢が変わっても自衛隊も自衛権も憲法違反だからダメっていう平和ボケの輩が出てきてしまいました。
その輩によると、上記A案(泣き寝入り作戦)を選択するんでしょうね。
「日本はその防衛を今や世界を動かしつつある崇高な理想に委ねる」とあるのは第二次世界大戦終戦直後(1945年)に設立された国際連合(国連)に委ねるという主旨です。第一次大戦の反省から設立された国際連盟が第二次大戦を防げなかった反省から国連が設立されたばかりで、まだ機能や権限もあいまいまままの1946年2月にマッカーサーノートは作成されました。
その後、第三次大戦こそ起きていませんが、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン紛争、ユーゴ紛争、イラク戦争など、数えきれない程の地域紛争が起きていますので、国連の「崇高な理想」はいまだ機能していないと言わざるおえません。
つまり、1945-1946年当時の世界情勢を踏まえて起草され、1947年に施行された日本国憲法の背景にある国連至上主義(期待主義)は、果たして正しい主義でしょうか?疑問符です。
しかし、国連は頼りにならん、、だからと言って日本が、隣国中国や北朝鮮と競って軍備拡張をするB案(強面作戦)は、現代の私たち日本人に許容できる案ではありません。
C案は、日本国成立以来半世紀にわたるアメリカとの友好及び安全保障条約を指します。
A案は、国が無くなります。
B案は、もちろん宜しくない。
そんでもってC案は、「あんぽはんたーい」「けんぽー9じょー改正はんたーい」というヒト達がいっぱいいますねーーー。
今一度言います。
じゃあ、D案出してよ。