Philip College RingのVIP顧客 I 様から 「たってのお願いなんだが・・」とご連絡を頂きました。
イギリスの大学に留学した時に学校の生協で買った校章入りカフスを壊してしまったとの事。伊勢丹や高島屋、ミキモトや有名な宝飾店さんなどに持ち込んで修理を依頼するも全て断られてしまった・・・・そうです。
「部品が無い・・」
「構造がわからない・・」
「他社製品は扱わない・・」
などの理由。
そりゃゴモットモです。
Philip College Ringも大原則として、他社製品は修理・メンテナンスはしません。オマケにカレッジリングならまだしも・・・カフリンクス。。
しかしI様、諦めません。
数回、ご依頼を頂きました。
I様は、ご自身のカレッジリングを3個。息子さんの卒業記念リングもお作り頂き、知人をご紹介頂いた事も複数件。
オマケに地元の名産品をお歳暮でお贈り頂いちゃいまして・・・・。
「直るかどうか保証出来ませんが、それでも良ければ・・・」としぶしぶお請けしました。
とは言っても、お請けしたからにはっ!
部品は作ればイーんデス!
構造は、バラせば分かります!
チャレンジ精神が大事!
素材は本体がシルバー、中央に18Kの校章入りエンブレムをインレイド(象嵌埋め込み)。
スチール製の板バネによる「バタフライ・ロック」構造。
ポスト(心棒)もシルバー製。
複雑ではありませんが、古典的なしっかりした作り。
アーチ(カフスの表とロックをつなぐ橋)にヒビが入り曲がってしまっていました。
ついでに、アーチが英国人サイズで長すぎるので、詰めて欲しいとのご要望も。
壊れていない片方もバラして、アーチをカットして長さを合わせます。
長さを合せたアーチをロウ付け
象嵌埋め込みされた校章が溶けてしまわないように事前に外しました。
芯棒パーツは手作り。
この後、校章部分を再度取り付けて復活しました!
あっ、、、修理費用、トテモお高いデスからね!
新品のカレッジリング1個、買えちゃうカモ!