ピアヒ・チャレンジ

ハワイ・オアフ島のノースショアでは、トリプルクラウン・コンテストが開催されていますが、同時期にマウイ島のノースショア(北海岸)沖にある、ピアヒ(別名ジョーズ)ではビッグウェイブコンテストが開催されました。
どちらもWSL(World Surf League:世界サーフィンリーグ)主催の大会ですが、トリプルクラウンは通常の技を競い合うCT(チャンピオンシップ・ツアー)のコンテストで、東京オリンピック追加種目に採用されるとすれば、同基準で行われる大会です。
WSL公式HP(英語のみ)

ピアヒ・チャレンジはBWT(ビッグウェイブツアー)と言って、技を競い合うというより「デカい波にたくさん乗ったモン勝ち」ってなより娯楽的要素の大会で、今回が初開催。

ピアヒは、マウイ島ノースショアの沖にある岩礁の上で割れる超ビッグウェイブで、最大波高60フィート(18m)を記録したことがあるそうです。
この写真で、そのデカさがわかります。すっげーーー!

選手は、CTとはメンバーが違います。
参加者には年齢的理由でCTを引退したベテランもいますが、どちらかと言うとプロ資格を持っていてもCTには参加しないビッグウェーバーが主です。ゴルフのプロも、ツアープロだけじゃないですよね。レッスンプロとか、特定の大会のみに参加するプロもいると聞きます。
プロサーファーも全員がWSL(世界大会)に参戦する訳ではありません。日本でもJPSA(日本プロサーフィン連盟主催大会)に全員が参戦していません。
通常のコンテストツアーでは、指定日に指定されたポイントで指定の短時間の間に波のコンディションに関係無くサーフィンをしなければなりません。そういった場合、オンショアの小さな波でも一生懸命に波乗りしなければならない事に意義を見出さないサーファーはあえて参戦しないのです。
こういう種類のサーファーを「ソウル・サーファー」と言います。
どんなコンディションでも問わずに技を競う事を好むサーファーを「コンペティター」と言います。ちなみに、ロクにサーフィン出来ないのにサーファー気取りを英語では「ビーチラッツ(浜のうさぎ)」、日本では「岡サーファー」とも言います。
長くなりましたが、ピアヒ・チャレンジは、ソウルサーファーで且つビッグウェイブ志向のプロフェッショナルが招待、エントリー、スポンサー推薦などで参戦しています。
まあ、、、世の中、こんな波もあるんだ・・・っていう波。
その巨大な波に、ペラペラの板一枚でテイクオフする映像は、サーフィンを知らない方にも衝撃ですので、是非ご覧ください。

フィリップ カレッジリング

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