春の大潮とダンス

「春の大潮」は、1年で一番日中に潮が引きます。
九十九里浜での春の大潮の干満差は、最大で約140㎝!
干潮の時間が近づくと、地元の漁業権を持った人たちがハマグリ採りをします。

サーフィンなどで海岸に遊びに来た人たちが、「あれっ?ナンか採れるの?」ってな感じで、マネして砂浜をホジクリ返す人もいます。まあ、こういった程度なら漁協の人達も大目に見て、何にも言いません。

だって、オモチャのシャベルみたいなのでは、たいして採れはしません。
ところが、中には悪質な者もいて「ハマグリ採りカゴ」持参で密漁をする人もいます。
これ、ダメ!
漁協の監視員の人達がスッ飛んできて、ダメ出しされます。
そりゃそーデス。
九十九里のハマグリは、水質汚染や浜の浸食で一旦はほぼ全滅に近い状態になり、周辺漁協が稚貝を養殖して、ばらまいているので、権利関係は明らかですね。これOKなら、畑の作物を「おっ!野菜なってるじゃん!」って他人が持って行って良いという事になりますわな・・・・。
もうひとつOKなのは、「ハマグリダンス」。


足首まで砂にもぐらせて、グリッグリッとホジクリながら、ジリジリ移動するのです。そうしていると、ハマグリのツルっとした感触が足の裏に触るので、そこを手で掘り返して採ります。その様子が、砂浜でダンスしてるみたいなので「ハマグリダンス」。
オモチャのシャベルと同様に、漁業者さんたちの収穫が脅かされるほど採れませんので、地元の皆は笑って見ています。

フィリップ カレッジリング

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