Grit-40 ?????
フリット?????
なんのコッチャい???と思いますでしょ?
grit-40?? タイヤの種類???
フリット??? 洋風てんぷら??イタリア料理??
違います。
エナメル(七宝焼)の技法であり、材料の名称でもあります。
通常のエナメル釉薬は、細かなパウダー状。
フリット(Grit)は、ザラメみたいな大粒。
さてさてエナメル(七宝焼)ですが、日本の伝統工芸ではありません。発祥は中近東、その後シルクロード沿いにヨーロッパ、中国に伝わり、日本にも。最も発達したのは何故かフランスだそうです。日本の七宝業界では、用語はほとんどフランス語。
バスタイユ(英語だとセミ・トランスパーレンシー)
シャンルヴェ(英語だとインレイ)
クロワゾネ(英語だとチャンネルエナメリング)
Philip College Ringでは、彫刻内のロゴマークや国旗などの色付けにエナメルを使います。
不透明(英仏とも発音はオパック)材料で、チャンエルエナメリングかインレイ技法ですね。
ウチのカレッジリング・チャンピオンリングは、米国産の技術ですので技術用語はほぼ英語。
日本の七宝業界では、(単語として)フランス語を使いますが、「青透(あおとう)の釉薬でクロゾネ(クロワゾネがナマッた発音)する」みたいな日仏ゴチャマゼの言葉を使います。
そこで、冒頭のGrit-40:グリット・フォーティー(英語)とFrit:フリット(フランス語)、いずれも「粗めの顆粒」という意味なんです。フォーティーは、顆粒の粗さを表します。
Philip College Ringではフリットにはマッタク縁がありません。
でも、ワタクシの親友でもあり、海外提携工場の社長のAサンが「日本製のエナルのグリットで40の粗さのが欲しい・・・」というコトで、Philip College Ringが取引させて頂いている七宝材料メーカーさんに頼んで、仕入れさせてもらい、Aサンの工場に輸出しています。
決して商売では無いのですが、、、Aサンとは持ちつ、持たれつの仲でして。。。
Aさんが、Grit-40が欲しいので調達してくれる?って連絡してきた際、いつもエナメルを買っているメーカーさんに尋ねました。
Q.「グリットのやや粗め40、コンペイトウくらいの粒もってますか?」
A.「グリットってなに? ウチには無いね。。 フリットならあるよ。」
Q.「ああ、フリットって言うんだったね。。それそれ。。」
A.「フチガミさん、七宝には素人だから訛っちゃったね・・・」
Q.「ハア、、、(まっイーカ・・)」
ってなヤリトリで、無事Aさんご要望のフリット材料を入手しました。