Philip College Ringでは、2010年6月からホワイトゴールドの仕様を変更しています。
当時、このブログでもお知らせしましたけど、最近再びWGに関するお問合わせが多いので、告知が不足していると反省・・・・・今一度、ご紹介させて頂きます。
2010年6月発表
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【以下、再掲載】
ミナサン！！！ホワイトゴールド(以下、WG）は、マッ白けのピッカピカと思ってるでしょ！！実は、銀灰色(シルバーグレー）なんです。そーですねー、1円玉の色と思って下さい。日本で売られているWGジュエリーの９９％は、その銀灰色の地金の上に、「ロジウムメッキ」又は「シルバーメッキ」が施されていて、真っ白けーのピッカピカなんですよね。
日本のホワイトゴールドの主流は、例えば14金WGだと、
６割のAu(金）
３割近くのニッケル（Ni)
５％程の亜鉛(Zn)その他
場合によっては、アルミニュｰムを混入した、通称「ニッケル割WG」。
まず、見た目が悪い。 【灰色】です。 そして、鋳造後の表面が、ブツブツ。 メチャ、柔らかい。力の強い人なら、指で曲げれるぐらい柔らかい。 その割に、延展性が無いので鋳造しにくい。最大の問題は、ニッケル・亜鉛という「アレルギー２大金属」を使用している事。
色も悪く、地金肌もワルいので、当然ながら、ロジウムなどの表面メッキ加工をしなければ、見れたモンじゃありません。
そして、ニッケル・亜鉛・アルミなどの軽金属を混入しますので、銅や銀などで割ったイエローゴールドよりもお安く仕上がります・・・業界の「知恵」と申しますか・・・・「悪知恵」と申しますか・・・・・・
このニッケル割りWGが、また当社の金型鋳造カレッジリングに相性悪いんですわ・・・。地金表面にデッカイ「ス穴」がぶつぶつでるわ、柔らかいんで年数が経つと角が丸まったり、細かな模様や文字が潰れちゃったり。。。。あー困った、コマッタ・・・・
Philip College Ringでは、長年にわたってWGをお勧めしてきませんでした。価格表にも載せて無かったです。「どうしても・・・」とおっしゃる方にのみ、特性をご説明し、お作りしていたのが実情です。
でも、WGの需要は多く、お問合わせも結構あります。
しかし、過半数のお客様は、「ホワイトゴールド」の実際の配合・価値をあまりご存じ無く、イメージだけで「黄色の強いイエローゴールド(以下YG)よりオトナシクていいな・・・・」という理由でお選びになっているようでした。
そんなある時、海外のジュエリー工場の女性社長さんとお話しする機会がありました。
その話しに大ヒントがあったのです。
彼女のクライアントは、主にイギリスの【超】が付く高級ブランド。ジュエリーだけじゃなくて、貴金属製の食器・カトラリー・調度品・文具などを作っています。そのブランドは、「英国王室ご用達」！！！！
銀のナイフ・フォーク、ゴールドのキーホルダー、ゴールドのペン先・・・・（！！？？）、たまにジュエリー・装身具も注文があるようで、ほとんどが贈り物や婚礼需要。つまり、王室の方が結婚される時の結婚指輪やベビースプーンなど「ギフトアイテム」ですね。それが、贈る相手の肌色・髪色・目の色によって、地金を変えるとのこと・・・・・・・
つまり、白い肌・金髪＝イエローゴールドが似合う
白い肌・銀色の髪・青い目＝シルバー色が似合う
その「シルバー色」には、「ホワイトゴールド」を使うそうな！！！！＿？＿？＿？？？？？特に、銀髪系人にはイエローゴールド'(YG）に白金(プラチナ属）の極厚メッキをしたWGはフツーにあるというじゃあーりませんか！！！！
ビビっとキましたね。 更に良く話を聞きます。
まず、YGで作った品物に、「ベースメントプレーティング」＝下地メッキにパラジウムという白金(プラチナ属）のとっても硬く、色の白い金属を3ミクロンから4ミクロンもの厚さで下地メッキをします。そうすることで、YG表面に硬い皮膜を作り、キズも付きにくくなる。更にパラジウムは、表面皮膜のロジウム(同じく白金）と相性が良く、蒸着性(剥がれない）が高まるそうな！！！
その上に、ロジウム（Rh)をしっかり電解蒸着。。。。。比重は、ゴールドそのもの 美しい銀白色 キズも付きにくい 変色ナシ、アレルギーフリーのWG！！！！！
難し・・・・・・
でも、出来ました！！！！！
ただ、手間がかかり、高くつくのがタマにキズ・・・・・・・・・
でも、とっても出来が良く、見た目美しく、資産価値のあるWGです。
