酸素ボンベ

今日は、読者の皆様が眠たくなるお話しかも・・・・

 ソルダリング:soldering

多くの英和辞書ですと、「はんだ付け」と訳されますが、これ多くの誤解を含む解釈デス。

中学校の技術の授業で必ずヤル「はんだ付け」。。はんだは、鉛やすずの合金で、ようは異種の金属を簡易に結合接着させるための接着剤替りに「はんだ=すず合金」を溶かして「ボテっ」っと被せる事を言います。つまり、「はんだ」を媒体とした結合溶接の事を指します。鉛はかなり人体に悪いので、今では「無鉛はんだ」が主流ですが、接着剤も進歩したので、金属同士の簡易な結合なら優秀な接着剤や樹脂が使われますね。

Solderingの正確な訳は、「ろう付け」だと思います。

ろうそくの「ろう」が語源ですが、接合に「ろう」waxを使う訳ではアリマセン。

母材よりやや低い融点の金属を溶かして接着剤代わりとする事で、母材自体を溶融させずに複数の部材を接合させることデス。

Philip College Ringの仕事で言いますと、シルバー925の「ろう材」は銀。
ゴールドの「ろう材」は金。
ワタクシは、媒体としてBorax Powder(ホウ酸化合物の粉)を混ぜて使います。

日本の彫金材料屋さんで売っている「銀ろう」「金ろう」は、融点を低くするためにニッケルやカドミウムなどヤバい金属を混ぜているモノが多いので使いません。

前置きが長くて、眠くなる内容でしたね。。。。スイマセン。

要は、溶接デスわ。
そして溶接するには、火を使います。
ウチは、ド田舎なので都市ガスがありませんのでプロパンガス(LPG)ですが、バーナー用の熱源にもLPGを使っています。

1個づつコツコツと作る作業をするには、比較的温度の低いLPG熱でも時間をかけて融解すればイイので特段問題無いのですが、作業効率を上げようとすると炎の温度を上げる事が最短距離です。そこでアメリカ製のLPG/酸素混合バーナーを購入しました。

ところが!せっかく新しいバーナーを買ったのに、、、、、、、酸素ボンベが入手出来ません。。。。。。

まずはウチにプロパンを運んで来てくれているガス屋さんに問い合せ。「酸素は高圧ガスで危険物扱いなので、ウチでは扱っていない・・・」・・・????

電話帳やらネットやら、人に聞いたり・・・ボンベだけ売ってくれる所は見つかりましたが、ボンベの回収や充填をしてくれる業者さんが見つかりません。

要は、酸素のような爆発の危険性のある高圧ガスは、保管や充填・運搬に特別な設備や許可が必要なようデス。主な用途は、溶接や医療。。。。結局、Philip College Ringが所在するようなド田舎では、工場も無いし、大規模病院も少ないので、酸素屋さんのニーズが無いから、扱い業者さんがイナイ!?

千葉県でも、東京湾側の京浜工業地帯にはゴチャマンと酸素含む高圧ガス業者さんがいるようですが、車で1時間以上の距離。。。。空になるたびに、ボンベを車に積んで往復2時間は・・・・・・・う~、う~

ちょうど用事でウチに来てくれた地元の信用金庫のヒトに、訳を話して探してもらったところ、ウチからクルマで30分程の所に、高圧ガス屋さんの「営業所」がある事が判明。その営業所では充填は出来ないけど、ボンベを持ってきてくれれば、東京湾側にある本社工場に持って行って充填して戻してくれる・・・って事で、、、、そこから酸素を買う事になりました。。。。

う~、う~、酸素って毎日吸ってるんだけど、酸素だけ買うのはムズカシイ・・・・・・・・・・

フィリップ カレッジリング

コメントを残す